通り抜け無用で通り抜けが知れ

今日は久しぶりのお休みで1日家におりました。

とは言え会社の役員というのは24時間365日が仕事というのはイロハのイですから、なんだかんだでデスクに向かって一日お仕事で、あっという間に日が暮れてしまったのでありますが、それでもあまりにもお天気が良くて、家にいるのはもったいない気分でしたので、お昼ごはんの材料を買いに、家から20分ちょっとかかるスーパーまで歩いてみました。

私にとっては地域探索。
ぶら鳥の材料探しであります。

このところ足の調子がよく、頼んでいたエアマックスも届いたので、リハビリがてらのお散歩です。


線路の向こうの寺町はのんびり歩くにはとてもよい所で、私にとってはお買い物へ行く道すがらも立派な旅なんです。


まあ、確かにそうなんですけどね。
こう書かれちゃうと元も子もないような。
とりあえず頑張ります。


アジサイが芽を付けていました。


なんかマラソンでもあるのかな?


お墓がみんなかさ上げしてあるのは雪対策でしょうか?
でも、冬はお参りしないからねぇ。
千葉ではこういうお墓はよほど偉い人のお墓じゃないと見られません。


ほら、いい景色でしょう?


ということで25分歩いてスーパーでお目当ての品物を見つけました。
これこれ。


いろいろ買ってマイバッグ。
友達の温泉マンの林さんからいただいたバッグ。
重宝してます。


そして帰り道。
こんな看板を見つけました。

「通り抜けご遠慮願います。」

これを見た瞬間に私は子供のころどこかで聞いた川柳を思い出しました。

「通り抜け無用 で 通り抜けが知れ」

どういう意味かというと、通り抜け無用、つまり「通り抜けしないでください」と書いてあるっていうことは、通り抜けられるんですね。ってことです。

このお寺も「通り抜けご遠慮願います。」って書いてあるということは、通り抜けができますよって教えてくれているんです。

年を取ると半世紀も前の聞きかじりがポッと出て来るんですから不思議ですね。
昨日の昼飯何喰ったかも忘れてるというのに。

そういえばこんなのもありましたね。

「ぬけられます」

永井荷風の墨東奇譚(ぼくとうきたん)の世界を描いた滝田ゆうの寺島奇譚(てらじまきたん)。
昭和の横丁には必ずありましたね。「ぬけられます」とか「近道」って看板が。
入って行くと飲み屋街や歓楽街になっていて、おじさんやお兄さんたちが引っかかるのです。

私は東京生まれの東京育ちですから墨東奇譚の玉ノ井、寺島町、いろは通り、大正通り、京島、八広から木根川橋などは目をつむっても歩けるほど慣れ親しんだ地域。
当時昭和50年代前半は、まだまだ色街の雰囲気が所々にあったかもしれませんね。

駅も今は東向島って名前になって、鉄道博物館ができてすっかりあか抜けてしまいましたが、うまい焼き鳥屋や洋食屋さんはまだあるのかな。

そんなことを思い出しながらお家に帰って冷蔵庫の中のソーセージを焼いて、ドックパンが無かったので8枚切りの食パンでホットドックを作って食べました。

若いころに食べたこういうジャンキーなものが、ときどき無性に食べたくなるのです。

そうしたら元部下のアメリカのお姉さんから、
「ハロー
そちらでもジョンソンヴィルが手に入るんですね?
めちゃくちゃアメリカなホットドッグ 美味しそう」
とコメントをいただきました。

お~い、元気か?
どこにいるんだっけ?
オレンジ郡か。
すっかりおばさんだろうな。

昼食の後、買って来た豚肉と玉ねぎと豆腐を、豚汁のたちばなさんが公開しているレシピで煮込んでみました。

ほ~ら、できたできた。

どうだ。
まんまだろう。
油揚げはカスタマイズだけどね。

ということで、今夜はたちばな風トン汁をいただきます。