テレビドラマの撮影地になること。

昨日の午後9時から、フジテレビのドラマ 「サマーヌード」 をご覧になった方も多いと思います。
このドラマは6月ごろから、ずっと大原を中心とした外房地区で撮っていて、かなりにぎやかだったのですが、ロケの事前告知ができないものですから、放映が終わった後のお知らせです。
昨日のシーンでは、大多喜駅が出てきました。
夜のシーンは終列車が終わった後に。昼間のシーンは日中最も列車間隔があいている時間帯に撮影しました。


テレビ画面を撮影したものです。
「みさき台」という駅名でしたが、皆さんご存知の大多喜駅です。
キハ52が発車していくときに、「吊り掛けモーター音」が聞こえたような気がしたのは私だけでしょうか。
このフジテレビのドラマは「月9」と言われていて、月曜9時のゴールデンタイムドラマとして大変人気があるそうですが、実は、昨年9月にも、同じ「月9」の「リッチマン・プアウーマン」というドラマの撮影がいすみ鉄道で行われました。


昨年のリッチマン・プアウーマン。同じくテレビ画面を撮影。
昨年の撮影は国吉駅で行われたのですが、ドラマの設定は高知県の土佐清水。
看板などは取り替えて撮られたものです。
テレビドラマや映画のロケ誘致は、私が社長に就任した時から取り組んでいる方策で、いすみ鉄道を知ってもらうためには最も有効な方法の一つだと考えています。
そのためには、こちらなりにリサーチを行って、どういうところに需要があるか、監督、ディレクターと呼ばれる皆さんは、どういうシーンを撮影したいのかなどを考えて、その求めに応じていくことが必要です。
ところが、鉄道会社側にしてみると、「撮影? 何でそんなのに協力する必要があるの?」となるわけで、そういう、余計なことはやりたくない。面倒くさいという気持を正当化するために、「もし何か事故でもあったら、どうするんだ。」と、安全を引き合いに出して事なかれ主義を押し通す人が出てくるわけです。
だから、昨今では、大手鉄道会社ではなかなか彼らの求めに応じて小まめに対応することができなくなっているというのが現状なのですが、世の中がそうであれば、その部分の要求に応えてあげることで、いすみ鉄道のような弱小会社の生きていく道があるわけですから、いすみ鉄道では、同じ鉄道会社でも、大手にいるような職員と同じような考えの人は、いらない人間になってしまうのです。
そういうことが、いすみ鉄道のスタッフはよくわかっているので、終列車が終わった後、車庫からキハ52を引っ張り出してきて、夜中まで何度も駅構内100メートルぐらいのところを行ったり来たりさせて、撮影に対応したのですが、それが、昨日放映したドラマなのです。
この他にも、実はタイの映画にいすみ鉄道は登場していますし、ドラマや映画以外でも、CMや旅番組などでもたくさん登場するのは、私が就任して以来の方針であるロケ誘致の結果であり、そういう時間外の余計な仕事に、嫌な顔一つしないで協力してくれているいすみ鉄道のスタッフの底力によるものなんです。
さて、NHKドラマ、「菜の花ラインに乗りかえて」まで、あとひと月ほどになりました。
NHK千葉放送局のホームページでは、今、ドラマ制作の裏側など、いろいろな裏話を公開中です。
9月中、各地で様々なキャンペーンイベントを行いますので、皆様どうぞご期待ください。
このドラマ「菜の花ラインに乗りかえて」は、お話しすべてがいすみ鉄道ですので、ロケ地としてちょこっと出てくるようなものではありません。
いすみ鉄道全面協力のドラマにどうぞご期待ください。