今月の鉄道ダイヤ情報

交通新聞社が発行する「鉄道ダイヤ情報」という雑誌。
鉄道ファンの皆様ならご存知だと思いますが、その今月号は第3セクター鉄道特集です。
「第3セクター」という考え方や、第3セクター鉄道の生い立ちなどが詳細に、そして簡潔に書かれていますが、その中で春田社長さん率いる秋田県の由利高原鉄道と、岩手県の岩手開発鉄道(貨物専用線ですから時刻表には出ていません。)、天竜浜名湖鉄道、そしていすみ鉄道が大きく取り上げられています。
いすみ鉄道の部分はダイヤ情報の助川編集長のご依頼により私が記事を書いたものですが、昨年1年間、新型車両、キハ28、そして久留里線で活躍したキハ30と、1年間で3両も導入した経緯を記してみました。
私も長年、そう、かれこれ半世紀近く鉄道ファンをやっていますが、国鉄改革で立て続けに廃止された時のようなマイナスイメージではなく、地域の観光資源としてなどプラス思考で第3セクターのような地方の小ローカル線が今ほど脚光を浴びる時代はなかったと思いますし、今のいすみ鉄道にとっては、とても心強い追い風で、ありがたいことだと思います。
雑誌は先週発売されましたので、ご希望の方は本屋さんへお急ぎください。
いすみ鉄道ファンを自認される方には必携の保存版(※)ですよ。


※保存版とは
知り合いに大書店の店員さんがいます。その方はマニアックな書籍の売り場の責任者ですが、「保存版」について、こうおっしゃっています。
基本的には平積みにされている雑誌の中から、手あかがついていないものを3冊購入します。もちろん同じ雑誌です。
1冊は閲覧用。自分が雑誌として読むためのものです。
2冊目は保存版です。
書棚に並べて陳列して保管しておくものです。
3冊目は完全保存版。できれば密封して一切開かない。
これが保存版ということらしいです。
その店員さんがなぜそんなことを言うかというと、お店には実際にそういうお客様が数名、毎月雑誌をご購入にいらっしゃるそうで、尋ねてみたところ、皆さん同じようにおっしゃられるそうです。
私が初めてそういうことに気づいたのは、学生の時、あるアイドルのレコード(当時はCDではなくてシングルレコード)を必ず3枚買う友人がいたんです。
若い方はご存じないと思いますが、レコードというのは消耗品です。
1回かけるごとにすり減ってノイズが増えていき、300回も再生するとダメになるといわれていました。
だからその友人は3枚買うのです。
1枚目は観賞用。2枚目は観賞用がダメになった時のため。
そして3枚目は密封して保存する用です。
こういうことを書くと、マニアックだという人もいるかもしれませんが、電力会社の幹部が、勉強ができるだけじゃなくて、このぐらいの感覚の持ち主だったら、原発だってあんな事故を起こさなかったと思いませんか。
だから、今の時代、マニアックな思考も必要だと私は思うわけです。
マニアックになれるということも、普通の人にはなかなかできない能力なのですから。
そして何よりも、こういう方が増えてくれば、書店さんも出版社さんも、経営状況が好転するのです。
だから、皆さん、お早めに本屋さんへ行きましょう!