機内食の話

毎日暑さが続いてだんだんと食欲がなくなってきています。
少し元気をつけなくてはということで、本日は「うまいもん」の話です。
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成田空港に勤務していたころは海外への出張が多くありました。
そんなとき、やっぱり楽しみとなるのが機内食。
なんでも記録したがる私はこんなものまで写真に撮っておりました。
中華航空 台北→成田 CI18便 ビジネスクラス

[:up:]前菜 冷菜 各種

[:up:]メイン 和食から選びました。メニューは確かカジキマグロのソテー。でも、どう見ても中華ですね。

[:up:]デザート フルーツとケーキ
数年前のメニューですが、冬の間、台北から成田まで2時間台の飛行でこれだけのメニューを出して、免税品の販売までやるのですから、大したものだと思います。
機内食の場合、このようにお皿を変えてサービスするというのが、特に外人のお客様には好評ですね。
[:down:]こちらの写真はJALの上海発成田行。

同じような飛行時間のフライトですが、同じビジネスクラスでもJALさんの場合はこうしてワントレーで「ポン」と出てきます。
どちらも味はとてもおいしいのですが、エコノミーならともかく、ビジネスクラスでワントレーで「ポン」はちょっとさみしく思いますね。
右上に見えるグラスにカトラリーが巻かれたナプキンが突っ込まれて横に寝かせてサービスされることも併せて、特に西洋人の文化では受け入れられないサービスでしょう。
国内線では迷わずJAL派の私でも、国際線の上級クラスに乗るとすれば、台湾便ならばCIを選んでしまいます。まして、値段がCIの方が安いとなれば、なおさらです。
人件費や労働条件など、客室サービスを取り巻く諸条件は日本の航空会社の方が不利なのは十分に理解できますが、そういう内部の問題は置いといて、お客様ならどちらを選ぶかということを考えなければ、国際間競争に勝ち残ることは不可能だと思います。
JALの皆さん、頑張ってくださいね。
※このワントレーサービスで使用されている機内食トレーは実はすぐれもので、温める料理と冷たい料理を一緒に収納しているカートに電極がついていて、カートのスイッチを入れるとトレーの上の温める料理だけがあたたかくなる仕組みです。
通常は温める料理はオーブンに入れて温めた後にサービスするのですが、それに比べると、クルーの労力はかなり軽減されるはずです。いろいろ組合問題も多かったので、高いお金をかけてこのような省力設備を導入したのでしょうが、本来目指すものは省力化ではなく、お客様に喜んでいただくために一生懸命働くことではないでしょうかねえ。
私が勤務していた外国航空会社と日本の航空会社を比べても1機当たりの乗務員の数は日本の会社の方が多いのですから。