12月22日 トキ鉄の状況

Facebookでは逐次お伝えしていますが、本日はトキめき鉄道が終日運休となりました。

貨物列車が直江津駅を発車した直後に急停止して、架線を切断してしまった関係で、直江津駅構内の架線に電気を通すことができなくなってしまいました。

この事故の影響で直江津駅の広い構内を使用することができなくなったのが運休の原因です。

詳細はYAHOOニュースに書きましたのでご覧ください。

【速報】日本海側の大雪による新潟県直江津駅の状況


▲直江津駅を出たところで停車した貨物列車。

貨物列車がここで止まってしまうと、さて、どうしたものでしょうか。

まず、次の貨物列車がお隣りの黒井に停車して待機している状況でしたので、その機関車を使って救援に来ることが考えられました。
しかし、直江津駅構内の架線がき電停止(停電)しているため、電気機関車が入ってこれません。

次に、長岡からディーゼル機関車を向かわせることを考えましたが、長岡-柏崎間の雪で信越線が動かないのでダメです。

最後、一番遠い富山からディーゼル機関車を救援に呼ぶ方法となりました。

実は、貨物列車のコンテナが切断された架線にスパークして、一部の車両で火災が発生していたことから、消防署が現場検証と状況見分に入っていましたので、いつ動かして良いかの判断が付きません。
消防が終了したのが昼過ぎ。
JR貨物の富山機関区からディーゼル機関車が到着したのが16時過ぎ。
先頭の機関車に連結して、押しながら直江津駅の3番ホームに貨物列車を戻したのが17:44でした。

雪が降り続く中、初めての作業のためかなりの時間を要しましたが、慎重な作業で計画通りに進みました。


▲ホームに押し戻した貨物列車。


▲電気機関車の前にディーゼル機関車が付いているのが見えます。

そして、先頭の機関車を切り離してディーゼル機関車が故障した電気機関車だけを引っ張って富山へ戻ったのが18時半。

この時間から架線の修繕の開始となります。
作業予定時間は3時間。

この段階で私は会社を出て帰宅しました。

運輸部長に「私がこれ以上現場にいると皆さん作業がやりずらいでしょう?」と聞いたら、「そうですね。」と笑っているので、「では、ずらかりますよ。」といって帰ってきたのであります。

帰りがけに架線切断現場に立ち寄ったら、皆さん作業を開始するところでした。

そして先ほど連絡が入りまして、予定通り21時半に架線の修理作業は完了して、22時にき電開始(送電開始)できるようです。

これで架線は直りました。

あとは除雪です。

ホームの除雪は昼間営業部のスタッフが手分けして無人駅各駅を行っています。
線路の除雪は22時以降、未明まで続けられて、明日は朝から平常運転の予定です。

でも、新潟県の上越と中越には引き続き大雪警報が出されていて、雪はまだ降り続いています。
明日朝から平常運転と計画はしておりますが、降雪の状況次第では遅れや運休が出るかもしれません。

こればかりは何とも言えない苦しいところです。

ということで、FacebookとYahooニュースとブログとで本日の顛末をお知らせさせていただきました。

それにしても、トキ鉄の若手スタッフは頼りになりますよ。
3年前の雪の時には活躍が目立ちませんでしたが、今日はずいぶんと成長したなあと思いました。
その分爺さんたちがくたびれて来てるようですけど。

降りしきる雪の中、貨物列車の処理、誘導、輸送計画、そして高所作業での架線の修繕と、様々な困難に立ち向かって力を見せてくれたスタッフに感謝しています。

それともう一つ、全面運休とは言いましたが、実は糸魚川に始発列車用として停泊していた車両がありましたので、その車両を使って糸魚川-泊間は数往復の列車を走らせております。

同じくディーゼルカーを使ってはねうまラインも走らせられないか検討しましたが、立ち往生している貨物列車のすぐ隣の線路を走行させることは作業の中断や危険を伴うことから、こちらはやむなく運休させていただきました。

ご迷惑をおかけいたしました皆様方には深くお詫びを申し上げます。

ということで、明日のご利用はホームページの情報をご確認ください。

私は朝8時ごろからとりあえずFacebookで情報発信できる予定です。