半額ハンターの末路

よく、仕舞い間際のスーパーで半額になったお総菜やお弁当などをいくつもカゴに入れている老夫婦とかいるでしょう。

このあいだなんか、恵方巻のパックを何本も買い込んでいる人がいた。

「どうするんだろう。」

いつも私は思います。

だって、お年寄りの暮らしでそんなに必要ですか?
隣近所にでも配るのでしょうか?
それともみんな冷凍?
見たところ大家族とも思えないし、お爺さんと二人暮らしで半額の弁当を4つも5つも買ってどうするんだろう。

まぁ、そんなことを思うのでありますが、そりゃ、もちろん、私だって買いますよ。
半額は魅力的ですから。

千葉にいたときは家族も多かったんで半額は有り難い。
でも、半額で得をするのは一番高い商品を買ったときですから、半額狙いは高額商品狙いに限ります。
まともな価格なら絶対に手が出ないようなトロの刺身とか、ウニ、高級牛肉など。

得したなアと思える庶民の小さな幸せ。

でも、上越に居るとですね、爺さんの一人暮らしですからたくさんも要らないし、そんなに高い商品も要らない。

そういう時に目についたのがこちらなんですよ。

240円のものが半額になったとて、大したことはないんですけど、もともと魚が好きだし、どうしようかなあ、と一度売り場を通り過ぎて、やっぱ買おうと戻って買ったんですけど、さて、どうしたものか。
と冷蔵庫の中に鎮座していたのを思い出して、鍋にしようと思ったのです。

でもって、鍋にするなら他の食材を入れないといけませんね。
冷蔵庫の中を見ると、あったあった。

おとうふ。
今日は2月16日ですけど、スーパー玉出を思い出せばなんてことはありません。
でも、豆腐だけじゃちょっとね。
さらに冷蔵庫を探すと、あったあった。

油あげは好物なんですけど、5枚入ってるのが多すぎるからついつい残してしまうのです。

冷蔵庫の中に大根の尻尾が残っているのも発見。
よしよし
これでとりあえず具材は揃った。

さて、味付けはどうしましょうか。

う~ん、鱈だし、温まりそうだから味噌にしましょうか。

え~と、お味噌お味噌。

あったあった。

私のデフォルト
富山の麹味噌。

あっ!

フタを開けて驚いた。
干からびて固まってる!

お~!
二年半経過。
日照りだな、こりゃさすがにダメだ。

すると冷蔵庫の中にもう一つあった。

いつ買ったのかまったく記憶にはありませんが、こちらは上越の地元のお味噌。
まだ行けるでしょう。
味噌ですから。

ほら、いい感じ。

え~と、鱈の臭みを消すためにはショウガだな。
ショウガ、ショウガ。
あった。

おぉ、こちらはすでに2年半経過。
さすがに新しい方を開けよう。

ということで、これで火にかけるのであります。

さて、待つこと10数分。

できたできた。

今夜の私の一人メシ。
同時進行でアルコール消毒してるから、多分大丈夫だと思います。

買い占めてる老夫婦もこんな感じなのでしょうかね。