観光鉄道は簡単じゃない。

ローカル鉄道を今後どうして行こうか。

国の検討会の話がマスコミで取り上げられていますね。

気になるのは、首都圏のテレビを見ていると資料映像と称して大糸線の列車ばかりが出てくる。
まるで大糸線が廃止対象路線のような、一種の世論誘導的な情報操作にも思われてくるわけで、なんとなく腹立たしい思いであります。

日経新聞に私のコメントが載っていて、皆さんがSNSで取り上げてくれていますが、私のコメントというのは「単なる移動手段ならバスやデマンドタクシーで十分。鉄道は重要な観光資源。」という一文。
そう、鉄道は観光資源なのでありますが、これは皆さん疑いはないと思います。
なぜなら私がかれこれ13年かけて「鉄道は観光資源であり上手に使えば地域が全国区になり、地域にたくさん人が来て、地域が浮上する。」と言い続けて、それを実践したきたから。

でも、だからと言って、私としては今、全国的に話題になっているローカル鉄道のすべてが生き残れるとは思ってもいないということは、本日お伝えしておかなければなりません。

その理由は「鉄道は観光資源」だからです。
皆さん、「資源」というのはそのままでは使い物にならないということはご理解いただけますよね。

発掘して、磨いて、価値を付けて、商品化して、お客様に買っていただいて初めて価値が出る。
そういうことを日本全国のローカル鉄道の会社や沿線自治体の人たちができると思いますか。
私は思いません。

中にはせっかくうまく行っているものをダメにしてしまうような場合もありますから、つまり、誰にでもできるわけではありません。

その理由は簡単です。
商売だからです。

商売というのは商品を売ればよいと思っているかもしれませんが、誰にでもできるわけではありませんよね。
パン屋さんだって、おいしいパンを作る技術が必要なのはもちろんですが、おいしいものを作ったからと言って売れるとは限りません。
どうやったらお客様にいらしていただいて、買っていただけるか。
これは経営的センスであり、商売のコツであり、経営者の能力ですから、「パン屋なんて簡単だ。」と思って始めても誰もがうまく行くわけはありません。
ラーメン屋さんだって、お客として行く分には簡単そうに見えますけど、ラーメン屋ほど難しい商売はないと言われています。

ローカル鉄道だって全く同じで、例えば古い車両を走らせればお客がたくさん来ると思っているかもしれませんが、そんな簡単なものではない。

親譲りの商売だって、先祖代々続く名店だって、ボーっとした人間の手にかかったらあっという間に傾くのが商売ですからね。

ということで、ここから先のお話しは私のオンラインサロンでしましょうね。

DMMの有料サロンです。

「いつもブログ読んでます。」
「とてもためになりますね。」

そう言っているあなた。

そう言っていただけるのはありがたいのですけど、ちゃっかりしていませんか?

大糸線の話、私はタダではいたしません。

ていうか、誰にでもお話しする内容じゃありませんのである程度仕切らさせていただきたいというのが真意です。

大糸線だけではなくて、他にもそういう話をさせていただいているのがオンラインサロンです。

DMMの「鳥塚亮のローカル鉄道オンラインサロン」にご入会いただいた方のみ、お話しさせていただきます。

高いですけど。(笑)

では、お待ちいたしております。