2022年、あけましておめでとうございます。
皆様にとって今年も良い年になりますようにお祈り申し上げます。
ということで私は昨夜から年越し夜行列車の担当。
直江津は風が強くブリザード級の吹雪の中、夜行列車を運転しました。
昨夜のヘッドマークは懐かしの「シュプール妙高」
特別限定版です。
とはいえ、スプール号などというものは1980年代の話ですから、あれから40年。
今の人たちはピンと来ないかもしれませんが、こういう電車を走らせるととりあえず写真に撮っていただけますので、後でググっていただければ「あぁ、そうだったのか。」とご理解いただけると思います。
栄枯盛衰
今ではすっかり廃れてしまった妙高高原の歴史でもあります。
さてブリザードの凍てつくホームで電車に乗り込むのは横浜から来たという中学生2人組。
本当はこういう子たちにもっともっと汽車の旅を経験してもらいたいのです。
旅行を許してくれた親御さんに感謝です。
列車の中で一晩過ごす夜行列車など鉄道マニアの男連中ばかりが乗るという先入観をお持ちの、そこのあなた。
最近はですね、こういうお嬢様がお一人でご乗車される時代なんですよ。
ということで、こんな雪の日にキャンセルは1名様のみ。
皆様にご乗車いただいてはねうまラインに向けて発車です。
はねうまラインは新井から先、大雪で運休中でしたので上越妙高で折り返しで直江津に戻ってきた夜行列車。
直江津着が23:55
皆様ホームに出ていただいてカウントダウンです。
0:00 あけましておめでとうございます。
さあ、さあ、お節料理をご用意しておりますよ。
お汁粉も、カップ麺も、どうぞどうぞ、と大盤振る舞いのトキ鉄。
(大したことないか。)
でも、お汁粉は白玉まで手作りですよ。
凍てつく深夜のホームでカップ麺。
最高でしょう。
幸せはお金がなくてもなれるのです。
お節料理を手にして笑顔の松ちゃん。
雪の夜の長時間停車
温かそうな車内。
これぞ夜汽車の旅です。
車内を訪ねたら、松ちゃん、もうお節ほとんど食べちゃってる。
いったいどんなお節だったのか、気になる方へ。
こちらです。
直江津の藤作さんに作っていただいた特別製。
これが大好評でした。
というのも、夜行列車の募集広告には「ミニお節付き」と書いておいたからです。
「ミニお節」なら、かまぼこと伊達巻と煮豆ぐらいの簡単なものと皆さん思われていたようで、そこにこのお節ですから、ふたを開けた瞬間に「わぁ~」と歓声が上がるのです。
これが商売というものです。
ふつうの人は、お客さんに1人でも多く申し込んで欲しいから「豪華お節付き」と書くでしょう。そうすると確かに申し込みは増えるかもしれませんが、そういうお客さんは皆さん期待してやってきて、ふたを開けたら「な~んだ。」とがっかりする。
つまり、期待値を最初から高くしてはだめなのです。
人間というのは、相手に期待すると不幸になる動物なのです。
ところが、商売を知らない人はそうやって不幸をまき散らしているわけで、私は、そういうことはしないという、ただそれだけです。
もっとも、そういう基本的なことすらわからない人が、「お前はけしからん!」と文句を言うのが世の常なのですが、異論がある方はこちらへどうぞ。▼
そしてホームにはトキ鉄神社。
初詣ではトキ鉄神社へ
そう申し上げるとニコニコ顔の皆様方が、お賽銭をはずんでくれる。
そういう仕組みです。(笑)
松ちゃん、今回も遠くから来てくれてありがとう。
ひと通り飲食タイムが済んだところで午前2時消灯。
2:08 山ちゃんのプラカードに見送られて、ひすいラインに向けて発車していきました。
23:55から2:08まで、2時間13分の大休止でした。
いっちゃった・・・
駅構内には丸ヨのしらゆきと田島塗り。
この後徹夜の除雪作業で、はねうまラインも1日は午前8時過ぎに平常運転に戻っております。
夜行列車の皆様、お疲れさまでした。
いい夢が見られたことと思います。
そう、鉄道は夢と希望を乗せて走っているのですから。
それを忘れてはいけない1年にしようと思います。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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