花いっぱいプロジェクト

3月中旬ころから新型コロナの影響が広がってきました。

トキめき鉄道の雪月花の予約も、ほぼ満席だったのがどんどん減っていきました。
半分ぐらいのお客様がキャンセルされました。

もともと37名定員の雪月花ですから半分に減っても18名。
2両編成の列車で10数名、途中停車駅も多くドアも開けてホームでおくつろぎいただける雪月花のような観光列車であれば「3密」にはならないと思いますので、運転を継続していました。

そんな時、せっかくいらしていただいたお客様にお楽しみいただこうと、雪月花のアテンダントチームが「花いっぱいプロジェクト」を始めました。

春になって、お花がいっぱいの雰囲気を車内でお楽しみいただきたい。
そんな彼女たちの取り組みがとても素敵で、お客様にもお楽しみいただいておりました。

でも、国家緊急事態宣言が出されて、こういう時期ですから雪月花も運休に入りました。

アテンダントチームもさぞかしがっかりしているんだろうなあ。

そう思っていたら、アテンダントのチーフが社長室にやって来て、
「社長、お花飾りましたよ!」
というのです。

どこに飾ったかというと、

直江津駅の切符売り場、改札口、そして先日開設されたホームの自習室です。

雪月花は運休中ですが、「花いっぱいプロジェクト」はちゃんと引き継がれています。

うれしいじゃありませんか。

自分たちができることをきちんとやっていく。

だからなんだという人もいるかもしれませんが、人というのは気持ちが大事です。
こういう時は明るい希望を持たなければいけませんから、私は社長としてスタッフの皆が頑張っていることをきちんと評価したいと思います。

全国的に、いや、世界的に大変な状況だと思いますが、皆様方に少しでも和んでいただければ。

殺伐とした空気をやわらげるのもローカル線の役割だと思うのは私だけではなくて、社員もみんな同じなのです。

皆様、今は辛抱する時なんだと思います。

いっしょに次の時代へ進んでいきましょう。