のどぐろ釜飯列車

観光急行で提供している熱々のカニ釜飯ですが、能生のカニは12月いっぱいが漁期で、1月からは提供できなくなります。

地場産品を使うしがらみというか限界ですね。

そこでお店に相談しましたところ、のどぐろはいかがですか?
という話になりました。

のどぐろ。
良いですねえ。

それで行きましょう!

と、ここまでは良かったのですが、実は、のどぐろ釜飯は単価が上がるのです。
つまり、カニよりのどぐろの方が原価が高い。

担当のスタッフが「社長、少し値段を上げましょうか?」と聞いてきましたので、私は即座に「値段は一緒で行くよ。」と答えました。

スタッフとしては不思議だったのでしょう。

「???」
という感じですよね。

原価が上がるのに販売価格は同じなのですから。

それじゃあ、利益が出ないでしょう。

ふつうならそう考えるかもしれません。

じゃあ、値上げしたらどうなりますか?

そんなことしたら、カニ釜飯とのどぐろ釜飯とのコストの差がわかってしまうじゃないですか。
だから、私は同じ値段で行くことにしたのです。

グランクラスAとグランクラスBなんて原価がわかるようなことはするべきではない。
でも、公務員的な仕事をしている会社の人には多分そういうことが理解できないのです。

それともう一つ大事なこと。

日本海側の1月2月でしょう。

誰が好き好んで来ますか?

そんな時期に、わざわざいらしていただいて乗っていただくお客様に対して、せめてものおもてなしが原価の高いのどぐろ釜飯を同じ値段で提供することなのです。

のどぐろが丸1匹。
釜飯とお味噌汁に丸ごと1匹入っているのです。

どうです?
これは乗るべきですよ。

1月の朝から夕まで455。

ぜひぜひ。

釜飯コース、スイーツコースもまだまだお席に余裕がありますので、ぜひご乗車ください。

https://reservation.echigo-tokimeki.co.jp/reserve/resort

多分停車駅から熱々ののどぐろ釜飯を搭載するのは、全世界でトキめき鉄道だけですから。
冬の日本海を見ながら、熱々ののどぐろ釜飯をお召し上がりください。
もちろん原価率が高いのでロスは出せませんから、完全予約制となっております。

あぁ、私は試食してないんだよなあ。

そうそう、大雪で運休になったら「ごめんなさい」ですから、そこんとこよろしくお願いします。