I Love Diesel Car

鉄道の話ではなくて、車の話です。

私は10数年前からずっとディーゼル車に乗っています。

以前はこんな車に乗っていましたが、ある日思い立ってやめました。

こういう車はこういう車で良いのですよ。
良いイメージをお持ちでない方も多いと思いますが、それは社会的なイメージの話で、車としてはよくできている。
まぁ、新車で買えばワンルームマンションが走っているような価格の車ですからよくできていて当たり前ではありますが、私は私なりに気に入っていたのですが、ある時、ふと気づいてしまったんです。

世の中のある仕組みに。

でもって、その時以来、基本的にはディーゼル車に変えました。
今乗っている車は3台目ですから、かれこれ30万キロ以上ディーゼル車に乗っていることになりますが、私がある時気づいたその理由というのが、燃料に対する税金です。

ガソリンというのは1リットル当たり約54円の税金が含まれています。
今、ガソリンが高いですが、例えば1リットル164円のガソリンだとすると、ガソリンそのものの価格は110円でありまして、税金が54円で合計で164円になります。

これに対してディーゼルエンジン用の軽油には1リットル当たり約32円の軽油引取税という税金が課せられていますから、軽油価格が132円だとすれば、軽油の本体価格は100円で、税金が32円ということになりますね。(そのほかにも少額の税金が含まれていますがこの際考えないことにしましょう。)

もともと、本体価格がガソリンに比べると軽油の方が安く、さらに税金の額も安いのですから、軽油の方がお得感があるのはもちろんなんですが、実はそれだけではないんです。

1リットル164円のガソリンをスタンドで入れると、消費税が10%かかりますから164+16.4で180.4円を支払うことになりますね。

ところが、軽油の場合は1リットル132円だとすると、消費税込みの価格は142円になるのです。

えっ? 計算間違いでしょう?
132 X 1.1 = 150.2円でしょう?

そう思われる方も多いと思いますが、これが世の中の理不尽な仕組みなんです。

どういうことかというと、消費税というのは基本的には本体価格にかかるものとされていますが、ガソリンの場合は本体価格にガソリン税をプラスした金額に消費税がかけられているのです。
164円のガソリンは本体価格は110円ですから、本当ならば110 X 1.1 + 54で計算して税込み価格は175円になるはずなんですが、スタンドで支払う金額は180.4円です。
つまり、どういうことかというとガソリンは本体価格ばかりでなく、ガソリン税に消費税を課税するという、税金に税金をかけている二重課税が発生しているのです。

これに対して軽油の方は本体価格にのみ消費税が課税されて税金部分には課税されませんから142円なんです。

こういうことが放置されているのがガソリン価格なものですから、私は二重課税されるガソリンを買わずに軽油を買っているのです。

ウソだと思ったらスタンドのレシートをよく見てくださいね。

二言目には消費税が高い高いとおっしゃられる有権者の皆様方は、その高い消費税を余計に払わされていることには何の抵抗もないのでしょうか?

私は腹が立ちますからガソリン車には乗らずにディーゼル車に乗っているわけです。

もっとも、ディーゼル車の方は車体価格そのものがガソリン車よりも高めですし、排ガス規制も厳しいですから定期的に添加剤を入れるなど、なんだかんだでガソリン車に比べてお金はかかるのですが、そういう問題ではなくて、ガソリンの二重課税に抗議する意味で小さな抵抗をしているのであります。

もっとも、いくら課税されても、税金を有効に使っていただけるのであれば納得もするでしょう。
でも、自動車関係の財源は道路だけに使うというルールをかたくなに守ろうとしている既得権益グループもありますから、そういうところをいい加減に何とかしていただかないと、道路ばかりよくなって、鉄道がどんどん衰退していくばかりで、最終的にはバスもトラックも運転する人がいないから自動運転どころか、カーボンオフセットの考え方が浸透すれば、やっぱりもう一度鉄道を敷きなおすことになりかねない将来が見えてきていますから、きちんと線路の維持管理を税金でやりましょうよと言いたいのであります。

コロナで世の中が大きく変わっているのです。
いつまでも自動車の税金は道路に使うなどと言っている場合じゃないのですが、国民の皆様方が二重課税を平気で放置しているようでは、まぁ変わらないでしょうね。

このままで行くと、私はガソリン車に戻ることはなく免許返納を迎えることになると思っています。