ホテルの朝ごはん

出張へ行くとたいていは朝ごはん付きのお部屋を予約します。

朝ごはんはしっかり食べたいというのが理由ですが、例えば朝ごはん無しで8000円の部屋が、朝ご飯付きで8800円だったりします。
場所にもよりますが、だいたい私が泊まるホテルはそのぐらいのレベルですが、朝ごはん無しで8000円の部屋を予約して行くとします。
でもって、当日ホテルで「やっぱり朝ごはん付きでお願いします。」というと、「1500円です。」と言われることが多いので、だったら最初から朝ごはん付きで予約した方がお得だと思いますよね。

だから、基本的には朝ごはん付きで予約します。
寝坊して食べられないときもありますけど。

ところが、最近、なんとなくですが、朝ご飯のグレードが落ちているような気がしています。
コロナだし、経営大変だろうから仕方がないとは思うのですが、差額は800円かも知れませんけど表面上は1500円のお値段を掲げているわけです。

ちょっといいホテルになると2500円とか3000円というお値段がホテルの朝ごはんとしては「ふつう」なんですけど、下手するとランチより高い。
でもってほとんどのホテルはビュッフェ式で自分で取るタイプ。
好きなもの好きなだけ取れるのはいいけれど、どうしても質的に低いような気がしてしまいます。

そんな時私がチェックするポイントがいくつかあります。
このホテルが朝ごはんにきちんとコストをかけているかどうかをチェックするポイントです。

1:焼き魚の種類
焼き魚が2種類、あるいは3種類用意されているか。
切り身の大きさも要チェックです。

2:パンの種類
焼き立てのパンかどうかはもちろんですが、食パン、ロールパン、クロワッサン、デニッシュなどいろいろな種類があるかどうか。もちろんジャムは3種類以上、はちみつがあれば尚可。

3:ご飯が2種類以上あるか
白いご飯はもちろんですが、おかゆや炊き込みご飯など、複数のごはんが用意されているかどうか。または、自分でオカズを盛り付けてお茶漬けなどができるかどうかも大切です。

4:卵料理
スクランブルエッグ(たいていは湯せん)、ゆで卵、厚焼き玉子、目玉焼き、オムレツなど、最低2つはないといけませんね。生卵や温泉卵は卵料理には入りません。
シェフがお好みに応じてオムレツを焼いてくれるところはポイントが高いですね。

5:肉料理
朝からミニッツステーキなどがあるところは少ないですけど、ハム、ベーコン、ソーセージなど複数あるかどうか。ボロニアソーセージやチーズ(2種類以上)があればポイント高いです。

6:シリアル、フルーツ
シリアルは2種類以上、フルーツは3種類以上が望ましいですね。
私は食べませんけど。
缶詰のミックスフルーツはNGです。

7:その他として、ご当地のお料理があると良いですね。
北海道ならいくらやイカソーメン。新潟ならタレカツなどですね。
この間鹿児島で泊まった時は鶏飯がありましたが、おいしかったです。

とまあ、上記7項目のうち3つクリアできていれば合格でしょう。
2つ以下だとちょっと厳しいですね。
厳しいというのは1500円以上のお値段を設定するには厳しいということです。


鹿児島のホテル 2500円
鶏飯に豚骨!


札幌のホテル 2400円


都内のホテル 2700円
お値段は朝食を別料金で払った場合です。

ルートインや東横インのように、料金に朝ご飯が含まれているところはこの限りではありませんが、だからと言って安かろう悪かろうでは困りますけど。

では、そんな私が上記7項目以外で1発でそのホテルの朝ごはんにかけるコストを見抜く方法があります。

それは何かといいますと、実はウィンナーです。

品数ではありません。
実はウインナー1つで、そのホテルがどれだけ朝食に力を入れているかがすぐにわかります。シャウエッセンのようなあらびきを用意しているところと、そうでないところは大きく違います。

でも、そういう時って、もうすでに宿泊してチェックアウトする前ですから、今さらどうしろって言うのか、と言われてしまうかもしれませんが、ホテルのバロメーターとしてはわかりやすいですから、「次は無いな」と心に決めることにしています。
特に、一流と言われるホテルで2500円以上の朝食料金を取っているところで、適当なサービスをしているところは、「次は無いな」なのであります。

コロナにかこつけて適当な商売をしてるところって、結構いたるところにありますよ。
ホテルだけではありませんが。

先日群馬で泊まった旅館の朝ごはん。
古い旅館でしたけど、おいしかった。

昭和の時代を振り返ると、なんだかんだで贅沢になっている自分に気が付かされます。

納豆、卵焼き、焼き魚、海苔
寅さんが愛した日本の朝ごはん。
これだけで十分ありがたい。
朝からたいそう贅沢ですよね。