二次元座標

アニメの話ではありませんので悪しからず。

昨日近鉄賢島のイベント終了後、今日は新潟県庁に出向きました。
名古屋の県営小牧空港から新潟空港までFDAの飛行機に乗りましたが、新潟空港に着いた時にちょうど同じ時刻にセントレアからの全日空機が到着しました。

FDAは7割ぐらいの搭乗率でしたので、そこそこ乗っている感がありましたが、手荷物受取場で隣のセントレア便から降りて来たお客様の数を見たところ、ちょぼちょぼでしたので、おや?と思いました。

会社に戻って春田部長からレールパークの入場者数の報告を受けましたが、今月に入ってから開園日はすべて100名超えで、昨日などは午前中だけで100名を超えたということでした。

観光急行もバル急行にたくさんのお客様がお乗りいただいたということで、この週末は土曜日1日でワインだけで27本空けましたとのこと。

その他に各種飲み物もご用意しているのですが、ワインだけで27本。
3人で1本空けたと考えると、だいたい数が合いますが、コスト計算上はまだ余裕がありますので心配無用です。(笑)

でも、考えてみると、実際には新幹線も特急列車も飛行機も、そして観光列車や観光地もですが、賑わっているところばかりではなくて、今の時点でもあまり混んでなかったり、お客様がいらしてなかったりするところもあると思います。

いったいその差は何なのだろうかと考えてみたくなりますね。

たとえば今日の私が乗った県営名古屋空港からの便と、セントレアからの全日空の便ですが、県営名古屋空港は名古屋駅前からバスで20分の距離にありますが、セントレアは列車種別にもよりますが、名古屋駅から名鉄電車に乗って40分とか50分かかりますし、そもそも国際線のお客様がいませんから乗り継ぎ旅客がいない。だから、別に全日空の戦略が悪いわけでもなく、FDAが上手なわけでもなく、そういう過渡期のような需要だと考えられますが、そのように理由が想像できるケースばかりではなく、理由がわからないケースも多いのではないかと思います。

私はアナリストではありませんので、分析しても仕方ありませんから、実に大雑把に、こう考えてみました。

横軸:きちんとした戦略を立てて策を打っておいたところと、何もしていなかったところ。

縦軸:お客様がたくさんいらしているところと、お客様が来ていないところ。

これを座標にしてプラスとマイナスで表すと、

1:きちんとした戦略を立てて策を打っておいたところで、お客様がたくさんいらしているところ。(+ +)

2:きちんとした戦略を立てて策を打っておいたところで、お客様が来ていないところ。(+ ー)

3:何もしてこなかったところで、お客様がたくさんいらしているところ。(ー +)

4:何もしてこなかったところで、お客様が来ていないところ。(ー ー)

と、このように4つの象限に分けることができますね。

さて、例えばトキめき鉄道の場合は、私もそうですが春田部長率いる営業部のチームがコロナの期間中に各種戦略を立て、いろいろ種を蒔いて、仕掛けを作ってきましたから、そこにたくさんのお客様がいらしていただいていると私は考えています。
なにしろ、D51レールパークや観光急行列車などという旅行商品はコロナ禍の緊急事態宣言の中で準備をして始めてきましたし、雪月花だってインバウンドも都会からのお客様もいない時期は、地元の皆様方に乗車体験をしていただこうと、地元の行政の皆様方とタイアップでいろいろな企画をしてきました。

そういう戦略を立てて策を打っておいたのが、今、とりあえず収穫の時期を迎えていると考えることができるのですが、いろいろ戦略を立てて策を打っておいたのにお客様がいらしていないところというのは、どういうことなのでしょうか。
きっと戦略が間違っていたのではなくて、自分の立ち位置がもしかしたら観光の人の流れから外れているのかもしれませんし、観光客の人流を作り出すところまで来ていないのかもしれません。
あるいは、実る直前のもう一息のところかもしれませんから、良く調べてみたらよいと思います。

反対に、何も戦略を立てず、策も打ってこなかったのにお客様がいらしているところは、恐らく関係者の皆様方なら単なる偶然か、近隣の観光地からの流れ客であろうことはお分かりいただけると思います。
そういう時に大事なのは、「どうだ。俺たちは凄いんだ。」と勘違いしないことであって、単なる偶然に感謝をして、これから頑張ってきちんとした戦略を立てる癖をつけるいくことをお勧めします。
意外と昔ながらの観光地のお爺さん連中や世襲の二代目社長さんとかに多いんですよ、このタイプ。
つまり、根拠のない自信ってやつね。

何も戦略を立てず、策も打ってこなかったところで、お客様がいらしていないところは言わずもがなでしょうかね。

もっともっと観光需要が高まって、人気の観光地や有名観光地が予約でいっぱいになって、どこも取れない状況になって初めておこぼれをもらえるかもしれませんが、そういうところは最後の最後にお客様がやって来るのですが、お客様が引いていくときは一番に居なくなる場所ですから、そのあたりのことを考えておいた方が良いかもしれません。

私はそんなことを考えてみるのですが、それはイベントも同じで、予想外に人が来たり、予想外に人が来なかったり、同じイベントでも日によって来客数が極端に違ったりと、現場に立ってみるといろいろ分かるものです。

だから私は自分で現場に立って観察することを絶やさないことが大事だと思うのであります。


今日乗せていただいたFDAの飛行機。
早めに機内に入れていただいてパチリ。
きちんとした接客で満足できたフライトでした。

もっともっとお客様が増えることを願っております。
ありがとうございました。