急行「オリンピア」運転しました。

昨日今日の2日間、トキめき鉄道の急行列車は「オリンピア」のヘッドマークを付けて走りました。
担当スタッフが気を利かせて455神社の鳥居も「オリンピア」。

たくさんの皆様方にお越しいただきましてありがとうございました。

直江津駅1番線でドアが開くのを待つお客様。
急行1号のシーンです。

昔の海水浴臨時列車の時代の雰囲気ですね。
あの頃は汽車に乗るときは並んで待ったものでした。

市振駅に降り立ったお客様。
折り返しの方向幕を変える「儀式」に皆さんご注目です。
動画で撮ってる人もいますね。

たったこれだけのことでもイベントなんです。

お金がなくたって、いろいろできるわけでして、それには心があるかないかが問われるわけです。
それが50年選手の古い電車を走らせるだけで県境の駅、市振に週に2度、これだけのお客様が下車されるということなのであります。
何しろここにいらっしゃる皆様方で、市振に用があってここに来ている人はいないわけですから。
糸魚川然り、直江津然りです。
不要不急は控えろと言われても、じゃあ、どうしたらよいのですか?
ということがセットです。

私たちは3密を避けて、お客様にもご理解ご協力をいただきながら、できる限りの観光をやっていくのです。

後は、これを地元の皆様方がどう考えるかだと思います。

中には感の良い人たちがいて、能生の駅では笹寿司があっという間に完売。
直江津駅の駅弁は追加で作っても間に合わないほどです。

「協力してやってるんだ。」という人ではなくて
「一緒にやりましょう。」という人はウエルカムです。

ちなみに報告によれば昨日の急行列車4列車のお客様は約300名様。
車内販売の売り上げは12万円。
お賽銭箱は57000円でした。

皆様、お楽しみいただきましたようでありがとうございました。

急行「オリンピア」、歴史に残る列車になると良いですね。

そして昨日はうれしいことがありました。

お父さんと息子さんが訪ねてきてくれたのですが、実はこの方、アメリカのアイダホに赴任されていたご家族なんです。

2014年6月13日のブログ 「アイダホからのメッセージ」

今から7年前ですが、私が「昔はフライドポテトはおいしいと思ったけど、今では匂いをかぐのも嫌です。」と書いたところ、アイダホからメッセージをいただいたんです。

その時のお父さんとお子さんが訪ねてきてくれたのです。
(もちろん今は日本に帰国されていらっしゃいます。)

久しぶりに会いました。
すっかり大きくなって、もう中学生のお兄さんです。

2015年に一度いすみ鉄道に訪ねてきていただいた時のブログがこちら。

2015年2月15日のブログ

この子にとって家族の思い出の中にローカル鉄道が残るとすれば、それはきっと、この子がローカル鉄道を次の時代に繋いでいってくれるということになるのではないかな。
君がトキめき鉄道を訪ねてきてくれたのは東京オリンピックの時だからね。
きっと忘れないね。

祝! 東京オリンピック。
祝! 急行「オリンピア」

私たちは空に虹色の絵を描くことはできませんが、自分たちができることをしっかりやっていくのです。