本日のお客様

今日はJR新潟地区の皆様方が研修にいらっしゃいました。
一瞬マスクをとって、息を止めて記念撮影。
なんだか、難しいですよねえ。

JRの皆様方がトキめき鉄道に研修に来て何を勉強するのか?
まして、安全性などに関してはJRの方がはるかに高い水準ですから、学ぶものといえば・・・

そう考えて、私は鉄道会社と地域とのつながりについてのお話をさせてただ来ました。

我々は第3セクターですから、つまりは地域が出資している会社です。
この点がJRとは全く異なります。

おそらくJRの社員の皆様方は会社の教育で、地域貢献や地域とのつながり方などを積極的に行うようにというような教えは受けていないはずです。
JRとしては「地域と口をきくとしがらみができるので後々面倒になる。だからできるだけ地域とは口をきくな。」というような方針を会社発足当初から全社的に行ってきているはずですから、トキ鉄に来て学ぶものといえばそこなのではないか。

まして、コロナで全国どこのJRもリセッションがかかってしまっているわけで、そのリセッションというものが、会社の規模が大きければ大きいほど打撃も大きいわけですから、今、直面している課題はそういうことなのではないかと私は思うのです。

そこで、いすみ鉄道時代から、鉄道会社というのは地域の皆様方とどうやって共存していくかということをやってきた話を中心にお話をさせていただきました。

今日いらしていただいた新潟地区の社員の皆様方は、国鉄時代とか言っても知らない年代の人たちばかりでしたので、ある意味JRの教育がすべてという世代ですから、やはり、考え方を変えていただかないといけない部分があると私は思います。
なぜなら、大きな会社が正義だという時代は、コロナで一瞬にして変わってしまったからです。
ていうか、私が以前から申し上げている、会社の規模が大きいからと言って、それが正義ではないということが、コロナで白日の下にさらされたと言った方が正しいかもしれません。

なぜなら、JRというのは日本で一番大きな会社と社員の皆様方は思っているかもしれませんが、そんなものは所詮本州の東半分の話だけであって、大したことはないのです。

私は世界数十か国にネットワークを持つ会社に長年お世話になりましたが、今思ってみても、JRよりはるかにフレキシブルで、風通しが良くて、変わり身が早いシステムを持っていましたから。

じゃなければ、世界情勢に翻弄される中で、生き残ることはできませんでした。

JRという会社は、会社発足以来30数年で、今、初めて自分自身ではコントロールできない試練に直面しているのですが、そんなことは始まったばかりであって、これから、次から次にやってくるであろう試練に立ち向かっていくのは、今日いらしていただいた世代の皆様方だからであります。

ということで、本日は遠いところお越しいただきましてありがとうございました。

対応させていただいた私はほとんど歩行困難な無様(ぶざま)な姿をお見せいたしまして申し訳ございませんでした。

お爺さんなもので、ご容赦ください。