うれしい判決

同性同士の結婚を認めないのは違法である。

こういう判決が出ましたね。

私はうれしい気持ちがしました。

私のパートナーは女性ですし、男性にパートナーになってもらったことはありませんが、相手を好きになるのに、男とか女とか、そういうことに境を設けるのは反対です。

私のように外資系の会社が長いと、昔からあまり男とか女とかにはこだわりがなくて、逆にこだわるとすればなぜ女性が会社の中でもっと活躍できないか? ということで、今もそうですが、会議を開くと20人ほどの出席者が全員男性というありさまにとても違和感を覚えるのと、それに違和感を覚えない出席者にあきれる状態ですが、オリンピックのお爺さんが余計なことを言ってみたり、だからと言って取ってつけたように女性を会長にしたり、なんだか、どうもなあ、と感じる日々の中での判決ですから、何となくうれしいのであります。

そもそも、結婚というのは男と女でしなければならないというのは、まぁ百年以上も前の民法の話で、ではなぜ男と女とで結婚しなければならないかというと、子供を作るためだからです。
同性同士の結婚では子供を作れないから、同性同士の結婚は認められない。
ということは、結婚というのは子供を作るためであり、子供を作らない結婚は認められないということにもつながると私は考えます。

人にはいろいろ事情があって考え方もそれぞれです。
百組の夫婦がいれば百通りの夫婦があります。
一生独身で通す人いれば、結婚してみたけどやっぱり一人が良いという人も多いでしょう。
この多様性の時代に、結婚するのは子供を作るためだという考えが、「そりゃ違うでしょ?」ということになれば、別に同性同士の結婚もおかしくはありません。

私の場合は結婚相手が女性で、その女性が5人も子供を産んでくれましたからとてもありがたいことと私は思いますが、じゃあ、今の時代、サラリーマンが5人も子供を持つのって普通なのでしょうかね。という考え方もあると思いますよ。
私たち夫婦にとっては5人の子供は全員大切な家族で、そんなことは普通に当たり前のことですが、それは百通りの夫婦の中の一つでしかないと思いますから、何が普通かということはないのです。

昔、職場の仲間に聞いたことがあるんです。
「あなたはどちらですか?」って。

そうしたらその人が答えたんです。
「ご縁があって出会った人を好きになりました。その人がたまたま男だった。たまたま女だった。というだけですよ。」って。

「なるほどなあ」って思いました。
そういう考えになったことがなかったもので。

決めつけること。
自分の価値観を押し付けること。
って良くないと思います。

ただし、マイノリティってのは、いつも辛い思いをすることは確かですから、そういう人は覚悟を持たなければならないということも事実でして、私は個人的には「がんばれ!」と応援したいと思っております。

私個人としては、人生の中で、結婚するタイミングで、たまたま好きになった人が髭が生えていなくてよかったなあと思う今宵でございます。


▲おかまの蓋を開けてみました。