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航空会社勤務から鉄道会社の社長に…地方ローカル線の救世主が語る「トキ鉄」の今後

辞めたのはもう11年も前のことですから今さら航空会社出身ってのもないでしょうが、雑誌の編集部の方がこういうタイトルを付けられるということは、世間的にはそう言ったほうが受けはいいのでしょうね。
残っていたらそろそろ60ですので、今回の新型コロナで「さようなら」でしたね。
人生どうなるかわからないものです。

だから面白いと思える人と、だから不安だという人がいると思いますが、私は完全に前者です。

今回の新型コロナによるダメージは全世界共通。
ふつうは小さな会社がもっぱら苦労する羽目になるのでしょうが、会社の大小関係なく「平等に」ダメージを与えてくれていますから、天を恨んでも仕方ありません。かえって小さい会社の方がダメージが少ないかもしれませんので、コロナの後はガラガラポンで何が出るか、本当のところは楽しみなのであります。

でもって、こういう時はチャンスをピンチに変える必要があると以前から申し上げておりますが、まあ、今だからできること、今しかできないことというのもあるもので、運行開始から丸4年、がむしゃらに走り続けてきた雪月花チームも、かれこれひと月、お仕事がありません。
もちろん、休業補償はちゃんとしたうえで、「こういう時はチャンスですから、今だからこそできること、今後に向けてプラスになることを考えましょう。」とお願いしております。

そうしたら、「いろいろやってみたいことがありますので、雪月花の試運転をしてみます。」という話になりました。

彼女たちは彼女たちなりに、いろいろサービス向上を考えているようで、新人も入りましたことなので、お客様を乗せない列車の中でいろいろやってみたいということでしたので、私は「おもしろいことを考えるなあ。」と見に行きました。

「社長も一緒に乗っていかれますか?」

そう聞かれましたが、自分たちで自発的にこうしてみよう、ああしてみようと考えていることがあるようですので、私は写真だけ撮って乗らないでおきました。

例えばグラスをいろいろと買ってきて、どのグラスが列車の揺れでも倒れないか、などということをチェックしたりするそうです。
お客様が乗られている列車ではできないことですからね。
いろいろ考えて工夫して行こうという姿勢が見られて、私としてはうれしい気持ちになりました。

お客様が誰も乗らないガラガラの雪月花。

でも、アテンダントチームの創意工夫で、わくわく感満載です。

トキ鉄は並行在来線と言われる第3セクター鉄道の中で、県庁所在地を通っていませんので経営的にはなかなか厳しいものがあります。
まして、今回の新型コロナのようなことがあると、「ああ、またまた赤字が増える~」と頭が痛い思いをするのは避けられません。

でも、列車というのは皆様方の夢と希望を乗せて走っているのです。

雪月花も誰も乗せずにガラガラの試運転でしたが、しっかりと夢と希望を乗せて走っていると私は思います。

営業チームも秋以降を見据えていろいろ考えているようですので、皆様、コロナが明けたあかつきには「トキ鉄」にどうぞご期待ください。