鉄道で働く人

えちごトキめき鉄道で働く若手スタッフが地元のケーブルテレビで紹介されています。

先日も書きましたが、鉄道で働くことは尊いことだと思います。
1年365日休みなく列車を走らせる。
これは社会的便益性と言って、移動の権利を保障すること。
乗ろうと思ったときに乗れること。
そういう手段を提供することなんですが、昨今の日本では社会的便益性よりも費用的便益性ばかりが取りざたされていて、つまり「いくら投資したら、いくらリターンがあるか。」ということで、掛けたお金に見合うほどの回収ができないと、「乗らないから廃止します。」となって、そういうことがここ半世紀にわたって行われてきたのです。

で、どうなったかと言うと、山間部などの田舎では「乗ろうと思ったときに走っていないから乗ることができない。」という状況になって、そういうところには誰も行かなくなるし、そういうところは不便で住んでいられなくなる。
そしてどんどん地方が衰退していくということが繰り返されていると私は思います。

そう考えると、費用的便益性が問われるのが1つの現実ではありますが、社会的便益性が問われるのも同時に一つの現実であるわけで、その社会便益を維持するためには、ずっと昔から鉄道マンたちが365日、雨にも負けず、風にも負けずに黙々と仕事を続けているのです。

そういう仕事をする人を、こんな形でご紹介していただいたのですが、私はとてもうれしく思います。
ちょうど今頃の季節は冬に向けての雪対策として、消雪設備の稼働点検や除雪車の点検、操縦訓練などが行われていて、私などはそういう光景を目にすると、「いよいよ冬が来るんだなあ。」と思うようになったのであります。

私にとっては4度目の冬。
もう、上越人として認めていただけるかなあと思う今日この頃であります。

皆さん、鉄道というのは乗務員と駅員だけではありません。
お客様の目に見えないところで、こうして一生懸命働いているスタッフに、私はもっとスポットライトを当てたいと考えています。

どうぞご覧ください。

【雪若ッ!】鉄道線路の整備士 本間光騎さん(えちごトキめき鉄道)


大雪の直江津駅
もうすぐこの季節がやってくる。