さっきまで降っていた雨が上がった宇都宮にいます。
今夜は宇都宮泊です。
車で来て、お酒を飲む仕事だったものですから、当然泊まっているわけですが、実は、宇都宮に泊まるのは本当に久しぶりです。
前回泊まったのは確か1970年代。
実に40年ぶり。
東京出身の私にとって見たら、宇都宮は宿泊するデスティネーションではありません。
ではなぜ40年近く前に泊まったのかというと、別に宇都宮にガールフレンドがいたというわけではありません。
ふらりと降りたんです。
上野へ向かう急行列車から。
その時は北海道からの帰りでした。
雄大な北海道をまわって、いよいよ東京の家に帰る。
これが何とも耐えられないことでした。
ギャップが大きすぎたんですよね。
非日常から日常へ戻るギャップが。
一週間とか10日とか、旅の空で、いよいよ現実の世界へ戻るというのが、青森から10時間以上かけて急行列車で戻ってきたとしても精神的にギャップを乗り越えることができないと思った私は、宇都宮で途中下車して、駅前のビジネスホテルに1泊して、翌日、東京へ戻ったのです。
深い海から浮き上がってきたり、宇宙から戻ってきた時に一時的にチャンバーへ入るようなものでしょうね。
今なら飛行機で気楽に日帰りするのですが、当時の私はこんなことをやっていて、それだけ北海道という所が遠いところだったんです。
なんだか懐かしい思い出ですね。
どこに泊まったのかは、はっきりとは覚えていませんが、駅近くのえんじ色かレンガ色した安ホテルだった気がしますが、その時以来の宇都宮泊りなのです。
で、なぜ私が宇都宮に来ているかというと、実は地方創生にかかわるお仕事。
栃木県鹿沼市商工会議所の70周年記念シンポジウムに招かれまして、150名近くの地域で頑張っている皆様方と会合です。
2年ぐらい前ですか、石破大臣が宇都宮にいらした時に千葉県代表で私が呼ばれ、宇都宮でシンポジウムに参加させていただいたことがありますが、その時のご縁で、鹿沼の皆様方とも親しくさせていただいております。
来週は岐阜県の地域行政の皆様方との会合があります。
次の週は福岡県の交通政策課の会議に参加いたします。
交通というのはインフラですから、地方創生の要であり、皆さんなんとかそのインフラを有効活用して、地方創生に役立てようと考えられているわけで、その時に、いすみ鉄道が出している結果が、「これは使える。」ということで、私に会議に参加してほしいというお話をいただくのです。
私は、Welcomeしていただけるところで活躍するのが自分という人間がこの国のお役にたてることだと考えていますから、そういうお仕事をいただくと、調整がつく限り参加させていただくことにしています。
自分のことを理解していただいて、高く評価していただくところで仕事をするというのが、私の基本でありますから。
でも、だからと言って、いすみ鉄道の仕事をないがしろにすることはできません。
私の大好きなのは千葉県であり、房総半島であり、いすみ鉄道でありますから。
だから、明日は宇都宮から大多喜へ出勤です。
土曜日ですからちょっとのんびりさせていただこうと思いますので、ゆっくり行きますが、明日は大原に泊まります。
あさっては、朝からキハに乗ろうと思います。
楽しい楽しいいすみ鉄道で土日を過ごしますよ。
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