昭和47年10月14日の鉄道記念日は、明治5年に新橋―横浜間が開通してからちょうど100年にあたるとこから、大変な賑わいでした。
今は「鉄道の日」と言いますが、当時は「鉄道記念日」と言って、国鉄だけがお祝いするような記念日で、私鉄の人たちは特に何も行事をやっていなかったと思います。
国鉄がJRになるときに、鉄道記念日も無くなりましたが、それから数年して、国交省がリーダーシップを取って10月14日を「鉄道の日」として、いろいろな鉄道が参加する大きな行事になって、現在に至るのです。
さて、私はかれこれ41年前の鉄道記念日に、品川駅でC57-7号機が引く特別列車の撮影を行いました。
(正確には14日は土曜日で、出かけたのは翌日の15日だったと記憶しています。)
その日もいつものように塾に行くカバンの中にカメラを入れて家を出たのですが、いつもと違うのは、何しろ品川で石炭の煙の臭いをかげるのですから、とても塾へ行く気分ではなく、結局は塾をサボってしまい、品川駅でC57の出発を見送ったのでした。
その後、私は、東海道線の電車に飛び乗って、そのC57が引く列車を追いかけたのですが、何と、鶴見の先で追いつくことができたのです。
私は、一番前の車両の窓からカメラを構えて、ゆっくりゆっくり走るC57の記念列車の横を通り過ぎる時、何枚かシャッターを切ることができました。
C57の列車は人ごみをかき分けながら走る状態でしたが、並走する東海道線の電車もスピードを落としてゆっくりと走ってくれましたので、とにかくもくろみ通り、C57の列車の写真を撮影することができたのです。
ちょうど鶴見の総持寺の踏切付近で追いつくことができました。
歩道橋にも線路際にもとにかくすごい人です。
東海道線の電車は113系。
このしばしの併走劇の後、列車は速度を上げて横浜駅に入りました。
C57の引く列車は貨物線を通って、高島駅へ向かいました。
さてさて、この写真を撮影してから41年近く経った先日、インターネットで下の写真を見つけました。
同じところで、どなたかがこの東海道線との並走を記録されていたのです。
上の2枚の写真は総持寺の踏切付近で撮影されたもので、東海道線の113系と並走しています。
ということは、先頭車両から私が撮影したのと同じタイミングです。
つまり
この写真の赤で囲ったのは、41年前の私ということになるのです。
凄い瞬間をとらえていただいていたのですね。
(ていうか、これだけたくさんのカメラマンがいるのですから、当たり前かもしれませんが)
この方のホームページはこちら。
いすみ鉄道にも何度もいらしていただいているようで、私のことも書いていただいていらっしゃいますので、何か御縁がありそうです。
このブログをお読みでしたら、ぜひご連絡ください。
おそらく私より年上の方だと思いますし、千葉-銚子間のC57-1にも行かれていらっしゃるようですので、いろいろお話をお聞かせください。
お会いできるのを楽しみにしています。
(つづく)
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