本日のお客様

本日は熊本県の くま川鉄道 の藤木社長さんが大多喜にいらっしゃいました。
くま川鉄道は熊本県の南部、JR肥薩線の人吉駅から分岐する24.8kmのローカル線で、旧国鉄湯前線を転換した第3セクター鉄道です。
平成元年に誕生しましたから、いすみ鉄道と同じ生い立ちの鉄道で、路線の長さもいすみ鉄道と同じぐらいです。
ところが、遠い遠い九州の南にあるとはいえ、沿線には5つの高校があり、通学利用者も多く、人吉市を中心とした文化経済圏には10万人の人口があるといいますから、いすみ鉄道沿線から比べると、経営環境的には恵まれています。
始発駅の人吉には温泉がありますが、終点の湯前にも温泉がある鉄道で、地形は平たんですから線路の維持管理も比較的容易だし、途中には「幸福駅」もあります。おまけに人吉にはJRが蒸気機関車を走らせているなど、いすみ鉄道に比べたらずいぶんうらやましい路線です。
で、そのくま川鉄道の藤木社長さんがなぜいすみ鉄道を訪ねてこられたかというと、観光鉄道としてお手本にしたいからということ。
ありがたいことです。
藤木社長さんは、実は本業はお米屋さん。
鉄道生え抜きの人間では抜本的改革はできないと人吉市長さんからの命を受けて社長に就任されて3年目。
負の遺産を何とかする目処が立ったようで、これからいよいよ観光路線としてスタートしていこうと考えていらっしゃるとのこと。
こんど、営業企画の担当の方をいすみ鉄道へ派遣したいとおっしゃられていました。
くま川鉄道も面白くなりそうですね。
昨夜は東京に泊まり、朝7時の特急に乗って大原乗り換えで大多喜にいらしたのですが、午後、東京で別件の打ち合わせがあるので、早めにお帰りにならなければならないということでしたので、ちょうど私も時間がありましたから、
「東京まで送っていきましょう。」
と、私の運転でアクアラインを通って池袋までお送りいたしました。
今日は渋滞してなかったので大多喜を出て北池袋まで1時間25分。
藤木社長さんは今朝出て電車で来たのに、車で帰る東京があまりに近いので大変驚かれていました。
くま川鉄道は熊本県ですが、私も人吉に行くときは鹿児島空港まで飛行機で飛んで、高速道路で行きますから、やっぱり、ローカル線は高速道路をどうやって追い風にするかということが、一つのテーマなんだということを本日も実感したしだいです。
ところで私は今朝佐倉の自宅を出て大多喜へ出社し、藤木社長さんを乗せて池袋へ行って、また大多喜に戻り、本日は大原泊。
ローカル線の社長とはいえ、フットワークは見かけ通り(?)軽いのです。
ということで、池袋のデパートで仕入れた惣菜と、藤木社長さんからお土産に頂いた芋焼酎で、今から今宵の晩酌が始まるというわけです。