駅弁大会の打ち上げ

先日、御宿の大野荘で伊勢えび大会の打ち上げが行われました。
ご主人の大野社長さんのご厚意で、駅弁大会の協力者に「ごちそう」をふるまってもらって、みんなで仲良くお酒を飲みました。
駅弁大会はとても大変だったけれど、地域のみんなで協力して一つの物事を成し遂げたという充実感はとてもありがたいことで、強い連帯感が生まれたと思います。
また、いすみ鉄道のお弁当として伊勢海老弁当を発売したことがテレビやデパートの担当の方の目に止まり、東京で販売することで、お弁当だけでなく、沿線地域の食材や、地域そのものを宣伝することができたことで、私がふだんから提唱している「ローカル線があれば地域が有名になる。」という、地域の広告塔としてのいすみ鉄道を実践できたと思います。
いすみ鉄道沿線地域は大多喜町、いすみ市、御宿町、勝浦市の2市2町ですが、行政単位では境目がありますが、観光資源として地元を考えた場合、東京などの都市部からいらっしゃるお客様にとってみれば、ここまでが大多喜で、ここからはいすみ、こっちは御宿、何てことは関係のないことですから、私はいすみ鉄道を軸にすることで、行政の枠を超えた観光PR活動ができると考えています。
事実、今回の伊勢海老弁当も、いすみ鉄道大原駅(いすみ市)の駅弁を、大野荘(御宿町)が作っていて、百貨店で調理を担当したのが掛須団長(いすみ市)と番所の押樽マスター(大多喜町)で、彼らをプロデュースしてくれているのが勝浦タンタンメンの水野さん(勝浦市)という構成ですから、伊勢海老弁当はしっかり地域に根付いていると言えるのです。
さてさて、この打ち上げで押樽マスターから言われたのですが、
「社長が応援に来るって言ってたけど、来てすぐ帰っちゃうと思ってたら、開店から終了までずっといてくれたよね。心強かった。」
そりゃそうですよ。
いすみ鉄道が始めた伊勢海老弁当だし、みんな仲間が限界に挑戦しているんだから、「よう、頑張ってるねえ。」的に顔を出すなんてことは、社長としての私のオプションにはないのです。
13日間の駅弁大会の期間中に6日間も泊まり込みでデパートに行きました。
その間、秋田の比立内と山口、福岡、そして館山に出張して会議や講演を行い、あっという間に2週間が過ぎましたが、このぐらいのフットワークがなければ社長は務まらないと考えています。
それにしても今回は大変勉強させていただきました。
私は「小売り」をやっていますので、やはり実際に売り場に立つといろいろなことがわかります。
1日のうちで開店当初から閉店までの間のお客様の層の変化だけでなく、購入される品物や客単価の変化。
例えば、お昼のお客様はお弁当を1つだけ買う。
これは自分のお昼用だからですが、夕方のお客様は2つ3つ買われる。
これは家族で夕ご飯に食べられるからです。
また、2週間の期間中、曜日による売り上げの変化だけではなく、駅弁大会の開催期間の最初の頃と終わりの頃では、お客様の層も、買われる品物も変化してるわけでして、後半戦は最初にあまりお客様が並んでいなかったスイーツなどに行列ができているわけです。
こういうことは、実際に売り場に立って、自分で商売をしないとわからないことで、本を読んだり先生の話を聞いたりするだけでは実感としてわからない、経営者としては必須のことだと思うわけです。
ということで、駅弁大会の反省会を行いましたが、反省会そのものも開始当初はまじめに反省の弁をそれぞれが口にしていましたが、後半戦はぐちゃぐちゃになってしまって、いつお開きになったのかもわからない状態の夜でございました。
駅弁大会を応援していただきました皆様、ありがとうございました。
いつも国吉駅で見る皆様のお顔を新宿で見ることができたのはとてもうれしかった。
というのが、全員の感想です。



上から下に行くにしたがって、だんだん盛り上がってきている反省会でした。