千葉モノレールに新型車両がデビューしました。

千葉市内を走る千葉モノレールに新型車両が昨日デビューしました。
名付けてアーバンフライヤー。
何とも洗練されたネーミングでカッコいいですね。
この車両には色々と工夫がされているようで、例えば、運転席の一部の床がガラス張りになっていて、下が見えるとか・・・
先日、大澤社長さんにお会いした時に、いろいろと思い入れというか、意気込みをお伺いさせていただきました。
実は私、大学時代のゼミの研究テーマが「都市交通としてのモノレール」。
皆様ご存じのようにモノレールには懸垂式と跨座式がありまして、懸垂式には千葉モノレールの他に、上野動物園や湘南モノレール。跨座式には羽田空港へ行く東京モノレール、大阪モノレール、沖縄のゆいレールなどがあります。
最初にできたモノレールはドイツのブッパタールモノレールで懸垂式。鉄のレールと鉄の車輪のモノレールですが、もう100年以上も経っています。
どちらが良いかは建設するルートにもよりますが、跨座式の方は建設費用が安いという利点がありますが、車両がレールの上に乗るため、ホームが地上から相当の高さに来てしまうという点や、雪に弱いなどの欠点があります。
東京モノレールは日立が開発したアルヴェーグ式といいますが、海の上を通ったり、地下に入ったりするには跨座式は有利だと思います。
懸垂式の中でも千葉モノレールのような下向きのコの字型のレールの中を走るタイプはサフェージュ式とよばれ、車両がレールよりも下に来るため、ホームの位置が低く設定できるほか、雪や雨などが入り込まないために悪天候にはあまり影響されないという利点があります。
結構専門家でしょう。
私が学生だったのは今から30数年前の話で、そのころのモノレールはどちらかというと観光輸送用的色彩が強く、羽田空港へ行く東京モノレールも航空需要が一般的でなかった時代に建設されましたし、上野動物園や小田急向ヶ丘遊園、横浜ドリームランド、犬山遊園など、モノレールといえば遊びの乗り物として考えられていました。
向ケ丘遊園のモノレールはロッキード式と呼ばれて、当時としては不思議な乗り物だったのを覚えています。
そんな時、私は「これからは地下鉄より建設費が安く、鉄道より騒音が少なく、中央分離帯に柱を立てるだけで用地買収の手間もいらないモノレールが、21世紀の都市交通で重要な役割を果たすはずだ。」と考えていたのですが、その後、多摩都市モノレール、千葉モノレール、小倉モノレール、大阪モノレールなど、たくさんのモノレールが都市交通として次々と建設されましたので、先見の明があったと思いませんか?
千葉モノレールなどの懸垂式のサフェージュ式モノレールは、走行装置などを見ても実に興味深いモノレールなのです。
ということで、近日中にゆっくり乗りに行こうと考えています。
都市交通も実に興味深い進化を続けているのです。
交通機関を趣味にするのは実に楽しいことですね。