四十の春

今日から4月。
3月から4月へ、たった1日ですが、新年度になり、世の中もいろいろと変化しました。
新しい生活が始まった方々も多くいらっしゃると思います。
いすみ鉄道でも、組織の改編を行い、新しく営業部を設置。
総務部長と営業課長が新たに着任いたしました。
昨日で終わった平成24年度は、おかげさまで乗客数も売り上げも順調に伸び、まだまだ数字はまとまってはおりませんが、対前年比で伸びているものと思われます。
そして、今日から始まった新年度は、新しく設置した営業部で、更なる売り上げの伸びと、沿線地域へのお客様の誘客を企画していきたいと考えています。
さて、そんな中、本日付で3名の新人が入社しました。
いすみ鉄道の自社養成乗務員訓練生の第4期生です。
訓練費用を自己資金で行っていただく自社養成の訓練生は、すでに5名が国交省の資格を取得し、1人前の乗務員として乗務しておりまして、4名が現在、試験に向けて乗務訓練を行っていますが、今日入社した3名は第4期生。
訓練期間は2年間ですが、これから1年かけて、まず、いすみ鉄道の沿線になじんでいただき、鉄道マンとしての心構えを身に着けていただく訓練が始まります。
私が考えている自社養成は、ただ単に資格を取るということではなく、まず、地域に根付いた人間になっていただき、鉄道マンとしての心構えを身に着けていただくことがスタートで、そうすることで、職業を通じて地域に貢献できる人間になっていただきたいと考えています。
といっても、今日入社した3名は皆さん40を過ぎた経験豊富な社会人で、今までの経歴を見ると、私などよりずっと地域に貢献してきた方々ですから、今後、とても期待できる人材です。
彼らは、今日、桜の苗木を1本持ってきました。
3人で事前に話し合ったそうです。
そして、その桜の苗木を自分たちの手で大多喜駅のホームに植えました。
今後、この桜の木と共に、いすみ鉄道で厳しい訓練を積んで、一人前の運転士になりたい。
そういう願いが込められています。
この桜の苗木と共に、彼らの四十の春が始まりました。
皆さん、彼ら40代の青年たちにエールを送ってあげてください。

いすみ鉄道では、土休日ダイヤを設定し、キハの急行列車などを増発した関係から、乗務員の需要が高まっています。
JR出身の方々はすでに62~3歳になられていますので、あと3年すれば、乗務員が完全に不足する状況にあります。
そんな中で、事情の許す方々には、65歳以上も指導員として残っていただいて、後輩の育成のために頑張っていただいている状況です。
当初の計画では、この自社養成乗務員訓練生は4期生で終了する予定でしたが、将来的にまだ不足する状況ですので、今のところ、1年後の平成26年4月に入社する5期生を2名ほど採用したいと考えいます。
特に説明会等は開きませんが、エントリー形式を取っていますので、我こそはと思われる方がいらっしゃいましたら、いすみ鉄道総務部長宛に「自社養成乗務員訓練生希望」とお書きいただき履歴書をご送付ください。
ただし、700万円の訓練費用を自己資金でご負担いただくお約束ですので、そこのところをよろしくお願いいたします。