花咲か爺さん 出現!

枯野に花を咲かせましょう。
そう言ってるかどうかはわかりませんが、いすみ鉄道沿線で熱心に菜の花の種まきをするこの方は、いすみ鉄道の運輸課長の磯野さん。
国鉄時代からずっと鉄道一筋で、かつては電車、気動車の旅客列車はもちろん、DD51やDE10、EF65などのカマにも乗務していた大ベテランです。


現在はいすみ鉄道の運輸課長として、乗務員のスケジュール管理や車両のやりくりなどを一手に引き受けてくれる頼もしいお方です。
今、いすみ鉄道の工務課スタッフと地元の人たちが手分けをして草刈りをしてくれた沿線で、来年の春に向けて最後の菜の花のタネ蒔きをしています。
この磯野さん、実は4月にNHKの朝イチという番組で篠山アッキーさんに取材に来ていただいた際に、意気投合し、キハ52丸々1両を2人でモップ掛けした逸話の持ち主。
還暦ではございますが、いすみ鉄道では若手の仲間に入るのです。

そう、いすみ鉄道では元気な限り、本人が自分から引退すると言わない限り、いくつになっても現役。
年金の支給開始が68になろうが、70になろうが、そんなことにはビクともしない、全く新しいコンセプトの会社でもあるのです。
だから、自分から手を挙げた自社養成の運転士さんも40代から50代。
普通の会社なら50代後半ぐらいからだんだん会社に居づらくなるのが現実ですが、いすみ鉄道では、その年齢からが力の見せ所なのであります。
磯野さんは恥ずかしがり屋ですから、観光客の皆さんが多く訪れる時間帯になると、車庫に入って、ピットと呼ばれる車両の下に潜り込んでしまう習性がありますが、見かけたら「こんにちは」と声をかけてあげてください。
越中島貨物線や成田の燃料輸送列車のDD51の話などを聞けるかもしれませんよ。
こんな親父さんですが、3人の娘さんは皆さん目を見張るほどの飛び切りの美人!
いすみ鉄道沿線の7不思議の一つでもあります。
磯野さんが蒔いた菜の花が咲く来年の春が今から楽しみですね。