ムーミン谷のムーミン仕掛け人

本日ご紹介するのはムーミン谷のムーミン仕掛け人、奥村さんです。

奥村さんは苅谷のイタミヤさんの若大将。
私はこの人を高く評価しています。
いすみ鉄道の社長になってから、いろいろな方が、いろいろなアドバイスをしてくれます。
曰く、こうしたら良い、ああしたら良いと。
中には「こうするべきだ。」「なぜこうしない。」という方も。
でもそういう意見のほとんどが、自分が実行するという前提に立ってロジックが成り立っているものではなく、「言うのは俺だ、やるのはお前だ」的な、どちらかというと実効性を伴わない空論が多いのですが、この奥村さんは、初対面の時から違っていました。
奥村さんとの初対面は、彼が大多喜の駅にやってきて
「社長、こんなの作ってみた。どうかな」
見ると、彼が乗ってきた軽トラックの荷台には、そう、後に国吉駅のはずれに住み着くことになったスナフキンが乗っていたのです。
「いいねえ、でどうする?」
「列車から見えるところに置きたいけど、線路の脇に置いて良いか?」
「危なくない所なら良いよ!」
次に彼が訪ねてきたときにはスナフキンは今の場所に住みついていました。
こういう彼の行動力というか実行力は、なかなかできるものではないと思います。
私も含めて、皆さんも、ふだんからいろいろ考えているのでしょうけど、考えることの何パーセントを実行できているのでしょうか。
実行しなければ、考えが現実になりません。
私はその点で彼を高く評価したいといつも思っています。
ただ、こういう男って、昔はやんちゃだったんだろうなあ。
私も池袋で育った頃は、大人の言うことなど耳のかさないやんちゃでしたから、彼の眼を見ただけでわかります。
とくに田舎では、そういう人は、まわりの大人たちからレッテルを張られ、伸びるチャンスを封じられる傾向が強いので、1メートルの高さの蓋にさんざん頭をぶつけたノミだったと思いますよ。
でも、もう大丈夫。
私がやってきて蓋をとっちゃいましたから、思いっきり活躍してください。
自分の技術でみんなを喜ばせること、楽しませること、それが君の使命だぜ!
【裏話】
国吉駅の近くにあるパチンコABCの店長さんが、しょっちゅう駅構内の草刈りなどをやってくれているのですが、この間、立ち話をしていてこう言っていました。
「奥村さん、一生懸命ムーミンたちをつくっているから、うちの店で見かけると、ついつい甘くしちゃうんだよね。」
そう、奥村さんはパチンコでムーミン製作の費用を稼いでいるのでした。
地元はみんな頑張っているでしょう。
地元の方に車を降りて乗客になってもらう以外にも、こういった形でいすみ鉄道は地域密着型の鉄道になっているのです。
ところで彼が手にしている看板は本日出来上がった商店街の看板。
すでに商店街の入り口に設置されていますので見てください。