何度でも「あれから40年!」

キミマロさんの決め台詞、「あれから40年!」

60年も生きてくると、まぁ、そういうことがあるわけでありますが、直江津にD51がやってきました。

蒸気機関車が日本の国鉄線上から消えたのが1975年12月。
当時の室蘭本線(室蘭-岩見沢間)で最後にC57けん引の旅客列車が走ったのが1975年(昭和50年)12月14日。
その10日ほど後の12月24日に夕張線の貨物列車をD51がけん引したのが列車としての最後です。
その後、追分構内の入換用に9600が翌年の春ごろまで残っていたようですが、本線上の列車をけん引したのは12月24日が最後でした。

そして今年は「あれから45年」です。

国鉄の直江津機関区に最後まで蒸気機関車が残ったのが1970年(昭和45年)。
今年は2020年ですから、「あれから50年」

扇形庫の前にある転車台は私と同じ年の1960年(昭和35年)に作られたものですから、「あれから60年」

今年は節目の年と言えば節目の年であります。

保存機や復活機は別として、私が最後に蒸気機関車の列車に乗ったのが1975年(昭和50年)。
当時15歳だった私は、今年60歳になりました。
「あれから45年」です。


▲昭和50年4月 室蘭本線 追分駅

これも何となく節目のような気がしますが、45年経ってもう一度蒸気機関車に会えたのですから、人生なかなか面白いものだと思います。

前職のいすみ鉄道時代に大糸線で運用終了したキハ52を導入して2011年から走らせましたが、その時に「確か昔・・・」と思って探したら出てきたのがこの写真。


▲1973年(昭和48年)4月 上総中野


▲2011年7月 上総中野

この写真を撮った時点で「あれから38年」だったということです。


▲1973年7月 中津川機関区 (結解喜幸先生 撮影)

同じ1973年に中津川機関区でさよなら列車をけん引したのがD51827。

この由緒ある機関車が今回直江津にやってきました。

「あれから47年」です。
47年前の姿がそのまま残っているのはかなりすごいことだと私は思いますが、皆様はいかがお考えでしょうか。

と、ここまで書いてきて、思い出したんですが、こんな写真もあります。

確か1978年ごろ。18歳の私です。
これはユネスコ村を走っていた西武山口線。

ということは、ここにも「あれから40年」のネタがあるのがわかりますね。

これですよ、これ。
頚城に保存されているコッペル2号機。

こうやってみると、資源は沿線各地にあるのです。
こうして各地に埋もれているような資源を掘り起こしていけば、まだまだいろいろチャンスがあることがわかります。
要は、こういうものが資源であること、それを理解できるかどうか。

実はこれが一番難しいところでして、なぜかというとこういう資源は「文化」だからです。

鉄道はあと2年で日本で150年の歴史になりますが、その150年の歴史ははっきり言ってスピードアップの歴史でした。
東京-大阪間を10時間かかっていたのが8時間になり、6時間になり、4時間になり、今は2時間半。
これは技術革新の結果ですからつまりは「文明」です。
そして、文明というのは基準が一つですから誰にでも理解できることなのです。

でも、鉄道が速く走るのを止めて、ゆっくり走ってみようとすると「文明」ではなくて「文化」になると私は考えます。
車窓から景色を楽しんだり、車内でおいしいものを食べたり、あるいは写真を撮影したり。こういうことは人それぞれで、それが文化というものであります。
人それぞれ楽しみ方が違いますし、良いなあと思うことも異なります。
文化というのはその価値判断の基準が一つではありません。
受け取る人によって、それぞれの人がそれぞれの物差しで価値を図るのが文化ですから、「わかる人にはわかるけど、わからない人にはわからない」のが文化なのです。

ここが文化のややこしいところで、会社が予算をとって「こういうことをやりたい。」と計画しても、「そんなことをやって本当に人が来るのか?」ということを言い出す人が出てくるのです。
でも、例えばモナ・リザを例にとってみればわかるように、一目見たさにパリのルーブルまで出かけていく人もいれば、まったく価値が理解できない人もいます。そんなときに価値がわからない人にいくらその素晴らしさを説明したところで、私は「時間の無駄」だと思いますから、今回のD51もいちいち相談することもなく、さっさと動いて実現させたということなのであります。

ということで、これからもどんどん行きますよ。

何しろあちらこちらに資源がたっぷり眠っているということだけははっきりしているのですから。

「あれから40年」がたくさんあるのです。

さぁて、次は何が出てくるのでしょうか。

アフターコロナに向けて、乗り遅れないように今からどんどん進んでいきますよ。