米田市長さん、お疲れさまでした。

糸魚川市の米田徹市長さんが4月末でご退任されました。

5期20年にわたるご活躍、お疲れさまでした。
とにかく大変だっただろうなあと思うのは2016年12月に発生した糸魚川大火。
新幹線開業直後でしたが、誰もが呆然とするようなあの大火事から、いち早く復興が進んだのは米田市長さんのお力が大きかったと思います。
何しろ、当時の安倍総理を呼んで現状視察、すぐに復興予算を取り付けたのですから。

あの火災では当時、雪月花のお料理をお願いしていた老舗料亭さんが被災して全焼。あの三段重などの雪月花の什器も全部燃えてしまいました。
そんな状況の中、当時のスタッフたちが火災に遭った料亭さんを励まし、仮設調理場で営業再開して、12月22日の火災からわずか2週間ちょっと後の1月7日には雪月花のを運行再開をいたしました。

そんなことができたのも米田市長さんのお力だったのかもしれません。

ところで皆さん、米田市長さんは大多喜にもいらしていただいているんですよ。
2010年に大糸線でキハ52が廃止になって、それまでとても賑わっていた大糸線に誰もファンが行かなくなってしまいました。
そして、その大糸線からキハ52をもらってきたいすみ鉄道が大賑わいになっている。

たぶん悔しかったんでしょうね。

一度見に行っていいか?
となりまして、どうぞどうぞと2011年にお越しになられました。

確かこの後ももう一度いらしていただいたと思います。

そして2019年9月に私がトキめき鉄道に行って、米田市長さんと再会したのです。
だから、その時はキハ52のグッズをお土産にお持ちしました。

こんなことがありまして、米田市長さんは私に、「トキ鉄に何か古い車両を走らせてくれ。そうすれば必ず人が来るようになるから。」とおっしゃられました。

その頃ちょうどJRから455・413の出物の話があったので、これを導入したいと取締役会に掛けたところ、例によって、

「そんな古いもの買ってどうするんだ。」
「隣のあいの風と同じの買って人なんか来るのか。」

と、いろいろ揉めたんですが、米田市長さんがいらっしゃったから糸魚川市が賛成してくれて、455・413の導入が決まったんです。

つまり、トキめき鉄道で455・413が走っているのは米田市長さんのおかげなんですよ。
全国の国鉄形ファンの皆様、よく覚えておいてくださいね。

だから私は糸魚川駅110周年の時に糸魚川駅にD51を持って行ったり、能生の桜でイベントをやったり、あるいは最後の仕事としてまとめたのは例の大の里のラッピング車両だったりと、鉄道で糸魚川市を盛り上げることをやってきたのです。
じゃないと、どうしてもはねうまラインの話題が多いので、ひすいラインは忘れられそうだったからです。

ということで、米田市長さんはゴールデンウィーク前にご退任されました。
最後は市役所の皆さんと出発進行!のポーズかな。(米田市長さんのFacebookページより)

20年という長きにわたり、本当にありがとうございました。
そして大変お世話になりました。

どうぞごゆっくりとお休みください。

と、言いたいところですが、まだこちらがありますからね。

こうなるとライフワークですね。

鉄道事業者として全面的にお手伝いさせていただきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

何しろ、糸魚川―静岡には結びつきの構造がありますから。

そうそう、皆様、糸魚川市役所では大糸線応援隊の募集を継続して行っています。

お申し込みは糸魚川市のホームページから。
こういうのは数の力ですから、一人でも多くの皆様のお申し込みをよろしくお願いいたします。

大糸線応援隊 – 糸魚川市ホームページ(交通政策係)