今日、SNSで流れてきたのですが、上越市の森のようちえん、緑と暮らしの学校というところがクラウドファンディングを募集しています。
クラウドファンディングは、昨今では資金集めのためには常識になっていますが、今から10年ほど前、私が国鉄形の車両維持のためにクラウドファンディングをやりたいと申し上げたら、県の部長から、「お前は何を考えてるんだ!」とこっぴどくどやしつけられたことを懐かしく思い出します。
たかだか10年ですが、世の中大きく変わりましたね。
その部長は全く先を見る目がなかったことを時が証明したことになりますが、今では逆に行政関係者が「クラファンをやれ!」という時代ですから、まぁ、きっと、おいしいことを覚えてしまったんでしょうね。
猫も杓子もクラファン、クラファンの時代になりました。
でも、私はちょっと違うと思うのです。
何が違うかって、お金に対する考え方です。
なんだか、自己資金も全く無いのにいきなりクラファンというのがとても増えているような気がしていて、ちょっと気になるのです。
やっぱり、人さまからお金を支援していただくということは、きちんとしたお金に対する考え方を持っていないとできないと思いますし、安易な考えではやるべきではないと思うのです。
どういうことかというと、きちんとした目標を設けて、まずしっかりと自分たちで努力をすること。
そうして、あと一歩のところまできて、どうしても資金が足りないという時に、「お願いします。」というのが、クラファンでお金を募る時のお金に対する礼儀だと私は考えるからです。

で、SNSで流れてきたこの「森のようちえん」のクラファンを見ていたら、こう書いてあるのです。
「総額890万円のうち、自己資金の不足分300万円を目標に挑戦します。」
これですよ、これ。
この姿勢が大切なのではないかと、私は思います。
東京や大阪にお住いの皆様方、あるいは全国の皆様方で、雪月花や455に乗りに来ていただいた方はたくさんいると思います。
そういう皆様方は「上越」と聞いただけで、ピクッ!とする方もいらっしゃるでしょう。
もちろん私もその一人で、上越にご縁をいただいた者として、何か上越の力になりたいといつも思っているのですが、このクラファンの主催者の「自己資金の不足分に挑戦します。」という言葉に共感して、思わず「ポチッ」としてしまいました。(笑)
私は、この森のようちえん、緑とくらしの学校というNPOは全く知りません。
理事長さんも、園長さんもお会いしたことはありませんし、お名前をお聞きしたこともありません。
でも、不思議と応援したくなっちゃいました。
上越は素晴らしい学校がいくつもあって、素晴らしい先生方もたくさんいらっしゃいます。
もともと私がトキ鉄に行こうと決めたのも、直江津小学校の吉田校長先生と須田先生にご縁をいただいたからです。
関根学園の渡辺理事長さんとは懇意にさせていただきましたが、素晴らしい人格者です。
そういう環境が整っているのが上越だと私は思いますが、この森のようちえんも、お会いしたことはありませんが、素晴らしい皆様方が奮闘されていらっしゃるんだろうなあと思います。

▲2019年3月 直江津小学校の皆さんと
いろいろなところで申し上げていることですが、実は私は学校が嫌いです。学校の先生も嫌いです。
私の時代は日教組で授業をボイコットする先生がいたり、デモシカと呼ばれる先生がいたりして、公立学校だったからかもしれませんが、先生に対する良い思い出があまりありません。
でも、上越で出会った先生方は、「私が子供の頃に、こういう先生方に出会っていたら、人生変わっていただろうな。」と思える先生がたくさんいました。
そして、今日、この森のようちえんのクラファンの中の一文に、
「総額890万円のうち、自己資金の不足分300万円を目標に挑戦します。」という言葉を見た時に、年甲斐もなくジ~ンと来てしまいました。
正式名称は「森のこども園てくてく」というようですが、NPOだからおそらく大した資金力もない中で、手弁当でやっている部分も多くあるでしょうね。
でも、そういう尊い志を持って活動している皆様方に少しでも力になることができれば、私のように世俗の塵埃にまみれた不浄な心を持った人間も、少しは浄化されるのではないかという淡い希望を持って、「職場の若い衆を連れて1回焼肉を食いに行ったと思って」、ポチッとしたのであります。
ということで我が職場の若い衆に告ぐ。
今月は焼肉の会はありませんのでそのつもりでね。
あっ、このブログは皆様方へのご支援の協力を呼びかけるものではありません。
ただ、私は、上越で清らかな気持ちでこうして頑張っていらっしゃる方々がいることを知って、他人ごととは思えない「上越ファン」になっている自分がいることに気が付いたのであります。
【開園20周年】てくてくの森の時間と上越の豊かな自然をこれからも
▼この幼稚園のYoutube動画です。
森で育つ、自ら育つ、子どもと大人(森のようちえんてくてく スタッフ採用映像)
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