きんてつが壊れたので、けいはんが大変です。

元近鉄の16000が故障しました。
今日から入庫です。
土日にかけて修繕するということなのですが、近鉄が壊れたとなるとけいはんが走れなくなります。

ということで、今日はこの土日に「けいはん」のご予約をいただいているお客様約40名様に連絡を入れまして、近鉄の電車からSLに振り替えとなるご案内をさせていただきました。

この場合、けいはんをご予約のお客様へはSL料金(急行料金)はいただかずに、乗車券だけでご乗車いただけるお取り扱いとなります。

したがいまして、明日、明後日のSL列車は食堂車「オハシ」と、「けいはん」の二役となります。(「けいはん」のお客様はオハシとは別の車両にご乗車いただきます。)

しかし、トキ鉄の455・413も故障しているようですが、古い電車というのはお守りが大変ですね。
大井川鐵道の車両課のスタッフも皆さんよくやってくれていると思います。
ありがたいですね。

ていうか、古い電車のお守りがだんだんと大変になってくるのであれば、いっそのこと電車をやめちゃって、全部の列車をSLとELの客車列車にしてしまってもいいのではないか?
なんてことを考えてみたりしています。

今、C56135とC11227の修理に取り掛かっていますが、これが完成するとSL4両体制になります。
あと、トラストのC12を整備すれば5両体制。
5両あれば、電車を全部やめてしまって、電化もやめてしまって、全部SL列車というのはどうでしょうか?

変電所の更新工事もやらなくて済みますからね。

そうだ、全部SL列車にしてしまえばいいんだ。

てなことを考えていたら、思い出しましたよ。

全部SL列車の路線があったことを。

▲私がよくお話しする日中線。
1日3往復しか列車が走らない路線でしたが、昭和49年まではC11牽引でした。

▲昭和の時代は北九州にはこんなに鉄道があったんですが、その中で鹿児島本線の遠賀川から分岐していた室木線は、1日6往復の列車すべてが機関車けん引で、SL時代は8620が活躍していました。

その他にもSL列車しか走らない路線はどこにあったかなあ。
と思ったら思い出しました。

▲美祢線、大嶺支線

ここはD51が客車1両をけん引していましたね。
終端の大嶺にはターンテーブルがないので、片方は逆向きのD51が1両の客車を引くゲテモノ的な路線でした。

▲和田岬線
ここは改造されたほとんど座席がない客車を引いていましたね。
列車にヘンな記号が付けられていますが、これは休日運休の印。
工業地帯へ職員を運ぶ路線だったので、工場が休みの時は1日2往復しか走りませんでした。

▲こちらは福知山線の尼崎支線。
1日2往復の列車が機関車けん引でした。
私が時刻表を見始めたころはディーゼル機関車に変わっていたと思いますが、もともとSLけん引でしたから、SL列車しか走らない路線です。
しかし、1日2往復とは。

▲そう思っていたら、こちらは究極の路線。
なんと、1日1往復です。
静岡県の清水港線。
機関車が引く列車が1日1往復。

朝行って、夕方帰ってくるダイヤです。

そう、この清水港線で使われていた客車が、今、大井川鐵道で走っているのであります。

てな感じですが、1日中機関車が引く客車列車しか走らない路線がこんなにあったんですね。

しかし、静岡県の清水港線が日本一のローカル線だったとは。

機関車が引く列車しか走らない路線が他にもあったような気がするけどどこだったかなあ。

あっ、思い出した。

北海道幌内線の三笠から幌内へ行く支線だ。
こちらは1日2.5往復。

いやはや、昨今薄れゆく記憶の中で、50年も前のことが次々と思い出されるんだから、どんだけ時刻表見てたんだ?

そしていかに勉強しなかったか。

皆さんはこういう大人になってはいけませんよ。

お母さんに怒られますからね。