電車に乗るときはサバイバルを考える

私の場合20代前半で所帯を持ったものですから、今思えばかなり苦労をしました。
生活に追われて精神的に少し参っていたのでしょうね。
学校へ行ったり、バイトへ行ったり、あるいはお休みの日に出かけるときに、電車に乗るのが怖くなりました。

駅間で電車が止まったらどうしよう?

そう考えるとお腹が痛くなるのです。

東京の電車はトイレなどついていませんでしたから、不安になるわけで、そうすると本当にお腹が痛くなるのです。
だから、それほど遠い距離でもないのにわざわざ各駅停車から快速電車に乗り換えるのです。
なぜなら快速電車にはトイレが付いてますからね。

これで安心。

そう思うのですが、そんなのは一瞬だけ。
快速電車は各駅停車よりも混んでいて、当時はドアが閉まらないほど。
やっと閉まったドアの窓にぴったりと押し付けられて、前に電車がつっかえているので快速電車はノロノロと走り始めます。

すると、すぐに鉄橋を渡る。
鉄橋の下は大きな川。
その上でノロノロ運転の電車が停車します。

下を流れる川を見ながら、
「もし今ドアが開いたら落ちて死ぬな」
よせばいいのに、そんなことを考えるのです。
でもって心臓がバクバクしてくる。
脂汗タラタラです。

やがて快速電車は地下区間へ入ります。
このトンネルの上には川が流れている。
「もし、今地震が来たら、川底が決壊してトンネル内に水が進入する。」
よせばいいのにそんなことを考えるのです。
つまり、ビョーキです。

でもって、私は塾の先生になりました。
学習塾なら午後からの出勤だし、東京へ行くこともない。
満員電車に毎日揺られていたら、私は本当に電車が嫌いになってしまう。
大好きな電車が大嫌いになってしまう。
それだけは避けなければなりません。

航空会社に採用が決まった時も、真っ先に「空港勤務!」と希望を出しました。
当時は成田空港ですから、田舎も田舎、ド田舎です。
幸いにして365日シフトで働く空港勤務は人気がない。
以来20年以上空港勤務を続けました。

こうして私は直面する苦難から逃げて逃げて、逃げまわって生きてきたのです。

だから、東京生まれの東京育ちですけど、東京には帰りたくはありませんし、東京は私にとって生活する場所ではありません。
今の田舎の生活をこよなく愛しているのです。

では何で今夜はこんな話をしてるのかと言うと、どうやら最近では電車に乗るときはサバイバル術が必要な気がしてきているからです。

例えば東京の電車にトイレがないのは今でもそうかもしれませんが、電車の窓が開きません。
駅に着いてもホームドアがあって緊急避難路がブロックされてしまいます。
そして、そんな私の心配が的中したかのように、電源が切れて空調が止まった電車が駅間で停車したり、車内で放火をしたりする事件が発生しています。

今日もそう。
東北新幹線が止まりました。
先週の金曜日もそうでした。
先週の金曜日、私は都内へ行くために北陸新幹線に乗りましたが、東北新幹線は動いていませんでしたので駅はごった返していました。

今年に入ってから、珍しく東海道新幹線に乗った時も全線で運転中止。
やっと運転再開した1番列車に乗りましたが、ダイヤが大幅に乱れていました。
なんだかんだでよく当たるのです。

まぁ、それだけ新幹線に乗っているのでしょうけど。

もちろん、私はサバイバル術を常に考えています。
日中時間帯なら水1本に簡単なお菓子を1つカバンに忍ばせています。
夜ならば、乗る前に食事をしておくか、今は食べたくなくてもお弁当類を1つ買っておきます。
新幹線にはトイレが付いていますが、万が一、列車の中で一晩過ごすようなことがあっても大丈夫なように。

最近では紙の切符はほとんど使いません。
なぜなら、窓口へ行かないと変更できないから。
電車が遅れてればスマホでどんどん変更してサバイバルしていくしかありません。

とにかく、今の世の中、電車に乗るためには十分な用意とサバイバル対策を立てる必要があるのです。

最近では電車が混んでいます。
コロナが明けて、北陸新幹線が敦賀まで延伸したので、皆さんご乗車される。
でもって、満員の電車になればたとえ新幹線だとしても、私にとっては息苦しい。
「もし、電車が運転中止になって、この車内で一晩過ごすことになったらどうしようか。」
そう考えるとなんだか心臓がバクバクしてきて、
「あぁ、この感じ、昔と同じだなあ。」
と、40年ぶりの感覚になんだか懐かしくなるのでありますが、ことは重大を極めるわけで、サバイバル対策として最近ではどうも四葉のマークの緑の車両を「ポチッ」としてしまうのであります。

ということで、本日はYAHOOニュースを書きました。

今日も東北新幹線は大変だったろうなあ。

今の時期、風邪で高熱が出たりするビョーキが流行ってますから、駅員さんも乗務員さんもギリギリで回しているはず。
そういう時にお客様が駅にごった返すようなことが起きると、本当に大変でしょうね。
先週の金曜日の疲れもまだとれていないときに。

スタッフの皆様、お疲れさまでした。
でも、長旅で不慣れな新幹線に乗らなければならない人たちにとっては、きっと不安だらけだと思いますので、そういうお客様に対する慈しみの気持ちは、何年経験しても忘れないでくださいね。

ということで、YAHOOニュース、ご一読ください。

【Yahooニュース】もし新幹線が止まったら、お客様はどうしたらよいのか?