直江津駅の自習室

何だか知りませんが、このところ直江津駅の自習室のことが話題になっていますね。

直江津駅は国鉄時代から鉄道の要衝として栄えた場所で、当時は特急や急行列車が長編成でしたから、その名残で今でもホームは15両編成が停車できる長さです。

JRの車両は基本的に1両20メートルですから15両となると300メートル。
春先など陽気が良い季節には、私は昼休みにウォーキングがてらに3本のホームを歩きますが、片道300メートル、往復600メートル、3本のホームを隅から隅まで歩くと1.8kmになるほど広いのです。

その広いホームには当時はお客様が多かったんでしょうね。
待合室が2つ並んであって、今は1つで十分なんです。
でも、せっかくだから何かに利用できないか。
そう考えていた時に、どこからか図書館から高校生や中学生が締め出されているという話を聞きました。

お爺さんやお婆さんたちが、「図書館は本よ読むところで勉強するところじゃないだろう。お前たちが居るから俺たちの場所が無くなるんだ。」というようなクレームがあったらしい。
そして、世の中のしきたり通り、声のでかい意見が勝つわけで、中学生、高校生たちが勉強する場所が無くなってしまったらしいのです。

もし本当だったら、とんでもない話でしょう。
とんでもない爺たちですよ。

まぁ、高齢化で日本がどんどん力が無くなって行っている話と同じことがローカルでも起きているということなのでしょう。
暇を持て余して夏などは図書館に涼みに来ている老人たちの意見が通って、将来ある子供たちが締め出されるようなことが許されるのであれば、この国は亡びるわけですが、今の時代の老人たちはバブルの価値観を持った人たちが多く居ますから、30年後、50年後がどうなろうが知ったこっちゃないというのもある意味事実でして、直江津が本当にそうかは知りませんが、世の中の一般論としては、国の将来を憂う時代になっているわけです。

というようなことを考えまして、2つある待合室の1つを自習室にしようかと思ったのです。

トキめき鉄道の一番のお客様は通学の学生さんたちですから、その一番のお得意様へのサービス向上というわけです。

でもって、今の時代は高校生はタブレットで勉強しますから、電源も必要だしWifiだってないといけません。
もちろん冷暖房完備。

そんな自習室を作ったのです。

実は、この自習室は私がトキ鉄の社長になって最初の仕事なんですよ。
D51レールパークよりも、観光急行よりも前に作ったので、もう4年になります。

それがなんで今頃話題になってるか不思議ですが、まぁ、今の時代のネットというのはそういうものなのでしょう。

私はYAHOOニュースの「エキスパート」として、YAHOOからニュースを書く資格をいただいていますが、今日は「このニュースにコメントを書いてください。」と連絡が来まして、ふだんはしないのですが、自分の会社のニュースにコメントを書かせていただきました。

夏休み中とか、コロナの時とか、気にしていたんですが、いつもだいたい数人が勉強しているようですから、役に立っているんだなあとうれしく思います。

昨年は新井駅にも作りました。

皆さん、一生懸命勉強して、将来のこの地域を支える人材になってくださいね。

乗り継ぎ時間に勉強できる!駅のホームに設置された冷暖房、電源完備の自習室が「天才か」と話題 誕生の裏には社長の熱い思いがあった(まいどなニュース)2024-1-22