8月6日出発 「朝から朝まで455」 のご報告

昨日、クハ455に乗る「朝から朝まで455」コースが開催されました。

いつもは「朝から夕まで」として、快速、急行1~4号に連続乗車する8時間コースなのですが、昨日は「納涼バル急行」「夜行急行」が運転されましたので、翌日の朝まで乗り通す「朝から朝まで」のコースとなりましたが、満席の8名様にご参加いただきました。

このコースは以下の通りです。

快速 直江津8:43ーー9:37妙高高原9:44ーー直江津10:35
急行1~2号 直江津11:26ーー12:52市振13:14ーー直江津14:31
急行3~4号 直江津15:03ーー15:51糸魚川16:40ーー直江津17:08
バル急行 直江津17:45ーー18:36糸魚川18:44ーー直江津19:15
(急行車両は一旦入庫してテーブル撤去など夜行の準備。その間にお客様は温泉でさっぱり)
夜行列車 直江津22:00ーー妙高高原ーー直江津0:17
(直江津駅で長時間停車 夜鳴きそばタイム)
夜行列車 直江津1:10ーー糸魚川ーー(深夜の筒石駅探検タイム)ーー直江津4:45
はねうま始発列車 直江津5:06ーー5:54妙高高原6:00ーー直江津6:52
(終了)

朝8:43から翌朝の6:52まで、22時間9分という所要時間。
これで約3万円というツアーでございます。

私もお付き合いさせていただきましたのでご報告です。

直江津から妙高高原を快速電車で一往復。
サービスのコシヒカリおにぎりの「朝食」で順調なスタートを切った皆様方です。

この後、直江津からひすいラインを急行列車4本、2往復で皆様方は「釜飯」「スイーツ」とお楽しみいただいたことろで、直江津17:45発の「バル急行」がスタートします。

ピンチョスを前にワインで乾杯。

有間川駅では12分間の停車。
お天気が良かったので、夕陽に輝く電車の撮影です。

3両編成のうち、先頭のクハ455は「朝から朝まで」の貸切ですが、その他の2両は事前にご予約をいただきました「バル急行」のお客様でほぼ満席でした。

昨日は上越市役所の有志の皆様方にもご乗車いただきました。

夕陽を見ながらデッドセクションを通過して糸魚川に到着。
車内宴会で盛り上がりながら、19:15に直江津に戻りました。

直江津ではサプライズでShukuraと当時入線、同時到着。
良いシーンが見られました。

さて、ここで一旦急行電車は車庫に入庫。
テーブルを外したり夜行列車の準備をして、21:30に再び入線します。
「朝から朝まで」のお客様はここで一旦温泉入浴に向かいます。
この温泉入浴はコース料金に含まれていて、上越妙高駅前の釜蓋の湯に向かってさっぱりしていただきました。

皆さん方が温泉に向かっている間にこちらは夜行列車のお客様のチェックインです。

この日はほぼ満席の40数名様にご乗車いただきましたが、「朝から朝まで」の皆様方を含めると3両編成で約50名様が「お泊り」いただくわけですから、これはまったく新しい需要と言えましょう。

準備を終えて入線してきた列車に、発車前に皆さんカメラを向けています。

さて、455のお客様はどうかと言うと、お風呂に入ってさっぱりしたご様子。
中には寝る準備でしょうか。カバンの中を整理している方もいて、チェックインしたホテルの部屋の中のような感じです。
支給された夜行列車用のお弁当をさっをく食べている人も。

朝食、釜飯、スイーツ、バル急行のピンチョス、そして夜行のお弁当と、至れり尽くせりのサービスでございます。(笑)

すでにスタートから12時間以上が経過していますが、この時点ではまだ皆さんお元気ですね。

ということで、トキ鉄を代表するマニア運転士の山田運転士のハンドルで妙高高原へ向けて22:00ちょうどに出発進行!

列車を見送った後、私たちスタッフは何をするかと言うと、列車が妙高高原に行って戻ってきたときに皆様方にサービスする夜鳴きそばコーナーの準備です。

ほら、こんな感じ。
たっぷりとお湯を沸かして、準備完了です。

日が変わった午前0時17分、妙高高原から列車が戻ってまいりました。

深夜の直江津駅2番ホームが夜鳴きそばコーナーとなります。
黄色い出発進行のTシャツを着ているこの方は私の友人の還暦おじさん。
国鉄時代から電車大好きで、ちょっとモデルさんになっていただき追跡取材をさせてもらいましたので、あちらこちらで登場していますが、まだまだ元気そうですね。(がんばれ!)

寝に入る態勢。
皆さんそれぞれに工夫を凝らしていらっしゃるようですが、小道具って大事ですよね。

直江津駅で約1時間の長時間停車。
すでにお休み中の方もいらっしゃれば、まだまだ、という方も。

昭和の夜行列車の再現旅行ではありますが、昭和の時代と違うのは、今はこういうサービスが必須だということ。
朝から乗っていれば、そろそろ充電タイムですね。
どうです。トキ鉄は至れり尽くせりでしょう。

すでに寝に入っている方もいらっしゃれば、まだまだ元気な方もいらっしゃる車内は午前1時に減光。
そして1:10に糸魚川に向けて出発していきました。

さて、列車が戻ってくるまのでの間私たちスタッフは何をするのかというと、まずは夜鳴きそばコーナーの後片付けですが、50人分となるとこれがなかなか大変でして、中にはカップ麺を3個食された方もいて、大笑いしながら撤収作業。

その後、事務所に戻って新商品の袋詰め作業をいたしました。

はい、本邦初公開の「急行コーヒー」。
5種類のパッケージを仕分けして袋詰め作業。
今度、20日、21日の奈良でのイベントにお持ちしますので、皆様どうぞご期待ください。

こんなことをしていたらあっという間に電車が戻ってくる時間になりました。

夜明けの直江津駅。
しらゆきがこんな形て丸ヨです。

戻ってきた夜行急行はここからははねうまラインの始発列車となって妙高高原へ向かいます。
ここからは一般のお客様もご乗車されますので、車内で出たごみを片付けてサボを変えるのであります。

ちなみに朝を迎えて「朝から朝まで」のお客様はご覧のようにさすがに疲労感が出てきているようですが、ここからさらに妙高高原を一往復するのですから、筋金入りですね。

始発列車となって妙高高原へ向かう夜行列車。
直江津で下車された夜行のお客様がカメラを向ける中、発車していきました。

このような企画商品としての夜行列車は今から10年ほど前に私がいすみでキハ52で始めたのをきっかけに、今では全国各地で行われていますので、元祖としては他の追従を許さぬように、往年の国鉄の夜行急行でよく見られた「夜行くずれ」を再現しています。
「夜行くずれ」とは、一晩走ってきた夜行列車が、地方路線では始発列車となってそのまま走ることで、今回ははねうまラインの始発列車となって走り続けたのであります。

6:52、妙高高原から戻って来た電車です。

これで、「朝から朝まで」の旅は終了です。

皆様、お疲れ様でございました。

22時間乗り続けたお客様から「いやぁ、楽しかった。いい企画をありがとうございました。」とのお言葉をいただきましたが、うれしかったですね。

ちなみに22時間というのは昭和の長距離急行「桜島号」が、東京から西鹿児島まで走った時間とほぼ同じ。「桜島号」も座席列車ですから、その体験ができる貴重な列車なのでありますが、要はお客様がその価値を理解できるかということが、お客様の側に問われる商品なのであります。

ちなみにこの「朝から朝まで」ですが、8月6日、13日、20日、27日と4回行う予定です。
現時点では13,20,27日共に満席となっておりますが、日中時間帯の快速、急行列車は自由席にご乗車いただき、納涼急行と夜行列車をお申込みいただければ、今からでも自主的に「朝から朝まで」はできますので、どうぞご利用ください。

現時点で「納涼急行」「夜行列車」ともに少し空席がある日がございます。

詳細は、トキめき鉄道のご予約サイトにてご確認ください。

えちごトキめき鉄道観光列車ご予約サイト

昨日から今朝にかけてご乗車いただきました皆様、ありがとうございました。
そして、どこへも行きませんでしたが、長旅お疲れさまでした。

皆様方のご乗車をお待ちいたしております。