今日は札幌に来ました。

昨日は青森県の五所川原でしたが、今日は札幌に来ました。

鉄道を活性化させよう、あるいは鉄道を使って地域を活性化させようと北海道各地で活躍する団体が一堂に会するイベント、「鉄道文化博覧会」が昨日今日の2日間、ここ札幌で開催されています。

主催は一般社団法人「北海道観光資源創造センター」の皆様。
私の旧知の友人たちです。

15時までの開催で、私が会場に到着したのは14時前でしたのでピークは過ぎていたようですが、それでも大勢のお客様で賑わっていました。

会場ではNゲージの鉄道模型が走り、サンタのおじいちゃんの絵本の読み聞かせにちびっ子が大興奮です。

それではブースを見てみましょう。

釧路新聞社社長の星さん(右)、根室市の有田さん(中央)、道南いさりび鉄道の春井課長さん(左)。
釧路新聞の星社長は国鉄のご出身で、花咲線、釧網線を盛り立てる活動を個人的にもされています。

こちらは安平町のブース。
こんなものをかぶらされましたが、道の駅D51ステーションではD51カレーを販売しています。
役場の岡課長さんとは以前から仲良しでして、室蘭本線を盛り上げる活動を役場を上げてやっています。


お姉さん方も大活躍です。


こちらは網走市で活躍するMOTレールクラブの皆様方。
かつてのパソコンゲームとコラボして観光列車を走らせています。


こちらは音威子府村。
音威子府と言えばお蕎麦が有名ですが、それだけじゃありません。
写真左の横山さんは音威子府村役場の職員ですが、以前からの知り合いなんです。
私がトキめき鉄道で線路の石の缶詰を出したところ、すぐに連絡が来て、
「パクってもいいですか?」

ということで、音威子府から分岐していた天北線という廃線の駅の跡地に残っている線路の石を集めてきて缶詰を作りまして、それをふるさと納税の返礼品にしたのであります。

皆さん、一生懸命頑張っていますよ。

こちらは札沼線沿線の当別町。
実は今、地元のチョコレート工場の横にJRの新駅ができまして、コラボ企画を連発中です。
なかなかやるなあ。

こちらは北海道で一番最初に鉄道ができた小樽の手宮線の保存活動をされていらっしゃる北海道鉄道文化保存会の清水理事長さん(右)と松邑さん(左)
鉄印じゃなくて廃線印というのを企画していて、全国の廃線鉄道を巡るコースを考えられていらっしゃいます。
新潟県も新潟交通さんに廃線印があるようですよ。
そのうち、廃線印帖が出るようです。

すごいな。

もっとすごいのがこちら。
紋別郡滝上(たきのうえ)町に走っていた渚滑(しょこつ)線という路線が国鉄の末期に廃止になりましたが、その渚滑線が今年開業から百周年を迎えるということで、町役場を上げて盛り上げるためにキャンペーンをしたりグッズを作ったりしています。
廃止になったのが1985年ですから、すでに38年前です。
人が死んだってせいぜい33回忌までなのに、鉄道が廃線になって38年経って、まだ町興しに使えるといろいろ企画しているってすごくないですか?

38年前に廃止になった鉄道を、「今年100年だ。」と忘れずにいてくれるって、すごくないですか。

地域の皆様方の郷土愛というものを感じました。

こちらも廃線跡を有効活用している日本一寒い町の陸別町のりくべつ鉄道さん。
りくべつ鉄道っていうと今でも走っているように思われるかもしれませんが、実は2006年に廃止になったふるさと銀河線の跡地を利用して体験運転ができるコースを整備して町おこしのツールとしているところです。

当時の町長さんは自動車整備工場の経営者の方で、ふるさと銀河線の車両を見ていたら「このぐらいなら整備できるだろう。」と考えて、さよなら列車が終点の北見駅に到着した後、車両を5両連結してそのまま回送でりくべつ駅に持ってきてしまったのです。
そして当日の24時を迎えます。
もう廃線となってしまったので、列車を移動させることはできません。
このようにして、陸別駅の跡地に今でも稼働するディーゼルカーが何両か保存されていて、そこで、運転体験ができるように整備して町を上げて観光の目玉にしているのです。

足寄町もやればよかったのにね。

写真の彼は陸別商工会の藤田さん。
話している間に私が誰かを思い出したらしく、「そういえば陸別にいらしていただきましたよね。」
はい、行きましたよ。
町長さんや商工会長さんとお話をさせていただきましたが、私の言うことを守って、今でもりくべつ鉄道は地域のシンボルとして走っているのです。

岩見沢の赤電保存会の皆様方も熱心に活動されていらっしゃいますが、ついにアイドルキャラが誕生したようです。

これもすごい話だ。

ということで、北海道中から鉄道で地域を盛り上げようと活動している皆様方が集まったのが今回の博覧会。

手作りベースのイベントではありますが、私はすごい活動だと思いますよ。
だって、例えば函館から根室って700km以上あるんですから。
それだけの広い北海道の各地で市民の皆様方が鉄道を愛して、鉄道を上手に使って町おこしをしようとしているわけで、その皆様方が札幌に集結したのですから、皆様方を激励に行くのも私の立派な仕事なのです。

ただし、残念なことに、北海道は廃止されているところが多くて、「今走っていたら」と皆さまおっしゃっていました。

廃止される前にもっと上手に使えたとは思いますが、それは今になって言えることですから無理もありません。

だとすると、今まだ鉄道が走っている町は、いろいろやることがあるはずですよね。
そんなことを考えさせられました。

それにしてもJR北海道が来ていない。
皆が鉄道でこれだけ盛り上がっているというのに、なぜ来ていない?
かかわりたくないのか、面倒くさいのか、それとも最初から仲間に入っていないのか?

なぜだろうね。

皆様、2日間のイベントの大成功、おめでとうございました。

言い忘れましたが、トキめき鉄道の新商品「455カレー」。
道内初売りでしたが100個完売いたしました。

ありがとうございました。