糸魚川駅開業110周年記念で糸魚川駅にお目見えしたD51の運転席(キャブ)に「糸」と書かれていたのを気づいた方もいらっしゃると思います。

あれは区名札と言いまして、その機関車が所属している機関区(車両基地)を示すものです。

このD51827は直江津に所属していますのでいつもは「直」を付けているのですが、糸魚川に持って行くにあたっては、かつて糸魚川にも機関区があって、たくさんの機関車が所属していましたので、それにちなんで「糸」と付けてちょっとおめかしをしてみました。

細かなポイントですが、こういうところに気が付くかどうかというのが魂を入れると言いますか、こういうことをやらないと画竜点睛を欠くと言われてしまうのです。

でも、実はこの「糸」、私のアイデアではないのです。

この「糸」は東京都立立川学園の聴覚障害教育部門の高等部の生徒さんが、金属加工の授業の一環として製作してくれたものなのです。

先生から「うちの生徒が授業で作りましたので、ぜひ取り付けてください。」とお申し出をいただきましたので、ありがたく付けさせていただきました。

生徒さんたちも自分たちの作品が地域貢献の一助になるとすれば、学習にも励みが出ることでしょう。

立川学園の皆様、ありがとうございました。

こういう出会いというのも大切なことだと思います。

逢うべき糸に 出逢えることを
人は 仕合わせと呼びます。