洞庭秋月

今日は雪月花のVIP対応。

鉄道業界にとっては超VIPですが、私がお会いするのは多分3回目。
雪月花にお迎えすると開口一番「ブログ読んでますよ。」とのお言葉をいただきました。

「しまった。」

時すでに遅し。
ていうか、前回お会いした時も確かそんなお話をされたような気がします。
「的確なご意見で、うちを応援していただいてありがとうございます。」
とのお言葉をいただきました。

私の「鉄道愛」はわかっていただけたのではないかな。

「話題の列車に乗せていただきます。」
とのこと。

いつもながらお付きもいない完全な一人旅。
途中まで同行してご案内させていただこうとも思いましたが、一人旅のお方にそれは野暮というもの。
上越妙高駅で「行ってらっしゃい。」とお見送りさせていただきました。

その後、私は自宅でZOOMでテレビの取材。
なんだか経済関係の番組のようですが、「ローカル鉄道は赤字だからもう要らないのか?」という論調に「それは違うでしょう。」という番組のようです。

なんだか疲れました。

まぁ、心地よい疲れですが。

そうしたらふと頭に浮かんだんです。
昔のことが。

最近年取ったのか、忘れていたことが突然出てくることがあって、今日もそれ。
いわゆる老人あるあるです。

何が出て来たのかというと、昔どこかで習った和歌。
突然、頭の中にふと浮かんだのであります。

秋に澄む 水凄まじく 小夜ふけて 月を浸せる 沖津さざ波

どうしちゃったんだろう。
昨日何食べたかも忘れてるというのに。

今日は名月だからなのか?
月の使者が私の頭に着陸したのか?

なんだっけ、これ。
百人一首?

「小夜ふけて」というところが情があって良いなあと思いますが、私が45年以上前にこの歌を習ったときに思ったのはそこじゃない。

一番最後の「沖津さざなみ」

沖津さざなみ?

なんだそれ?
違うじゃないか!
間違ってるよ!

おきつは「さざなみ」じゃなくて「わかしお」だよ!

40数年前の多分高校生だった私ははっきりとそう思ったのです。
と、そんなことを思い出したのであります。


▲特急「わかしお」 1972年8月 上総興津

ご理解いただけましたでしょうか?
鉄男君たちには今日はちょっと難しかったかな?

お付き合いいただきましてありがとうございました。