大雪の一日

昨日の晩から雪が激しくなりました。

朝、目が覚めたらなんだか町の中が静かです。
車の音が聞こえませんでした。

高田の駅前はこんな感じ。
ピーターで雪かきした断面を見ると30センチぐらいでしょうか。

上越線、しなの鉄道北しなの線などがすでに運休で、北越急行も六日町で折り返しです。

朝の快速は時間通りにやってきました。

高田もそれなりに雪はありますが、明け方まで除雪作業を行った結果、何とか走れると判断したのでしょう。
妙高高原へ向けて発車していきました。

でも、この後すぐに二本木駅のポイント不転換が発生しました。

おそらく雪を抱えた列車がポイントに差し掛かり、雪が噛んでしまったのでしょう。
こうなるとお手上げです。

直江津方面から行って、二本木の駅構内にも入れませんので、直江津-新井間の折り返し運転となりました。
快速電車は上越妙高で折り返しとなってしまいました。

ご利用のお客様にはご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。

私ははねうまラインの現場をひと通り回りました。
職員の皆が雪と戦って、あるいはお客様への対応に追われている中で、皆の顔が見たくなりましたので、差し入れを持って駅や運転センター、設備センターなどを回りましたが、新井の町中はこんな状況でした。


新井駅です。
高田とは雪の量が違います。
高原までは上がりませんでしたが、ここから上に行くと一駅ごとに雪の量が違いますから、本当に侮れない区間です。

新井の駅前通りです。
今の列車は1Mと言って、2両編成で動力車が1両しかありません。
4両編成なら動力車が2両、6両編成なら動力車が3両になりますから、1両が空転したり雪に阻まれたりして動けなくなっても、他の動力車が食いついて動くことが可能になりますが、動力車が1両ではどうにもなりません。

例えがちょっと違いますが、自動車で行ったら2WDと4WDの違いのようなものと考えていただければと思いますが、そういう状態ですから線路の除雪状況が悪い中、昔の機関車けん引列車のように押し進んでいくことができないのです。

お客様を乗せたまま、駅間で雪を抱えて動けなくなったら最悪ですからね。

国交省からの指示もありますので、できるだけ早めに運休を決定せざるを得ないというのが現状です。

もっとも、単線区間というのはそれでも雪に強い方で、なぜなら1つの線路を行ったり来たりできるからです。複線区間は基本的には片側通行です。上り列車が走る線路を下り列車が走ることができません。信号機や踏切のタイミングなども一方通行です。でも、単線区間は信号機も両側についていますし、踏切のタイミングも両方に向けて走れるようになっています。

だからとりあえず行くだけ行ってみて、ダメなら戻ってくることが物理的に可能なのですから、複線区間よりも判断を遅めに下すことができるという利点がありますが、それでも、今日はだめだったのですから、それだけ雪が多かったということであります。

もっとも、雪の量というのは積雪量だけではなくて、新潟県の場合は消雪パイプやスプリンクラーで溶かすことができる気温ですから、重くて湿った雪なのです。

北海道の雪はスプリンクラーなど使ったらツルツルカチカチに凍ってしまいますし、第一スプリンクラー自体が凍結してしまいますから、雪国といっても各地でそれぞれ特徴があるのですが、その北海道でも札幌では昨日から今朝にかけて一晩で1メートル近く積もったようですから、交通機関はもちろん、都市機能そのものがマヒしているのではないかと心配しています。

札幌地区では明日も終日運休のようです。
あの大都市札幌で、明日も1日列車が動かないのですから大変なことです。

トキめき鉄道では今夜中除雪を行って、明日は朝から運転できるように努力いたしますが、昨日もそうでしたが、午前4時半に除雪作業が完了して、6時の始発列車までの間に20センチ近く降られると、どうしても動けなくなりますので、皆様、明日の朝の運行情報にご注意くださいますようお願い申し上げます。