高田の一斉雪下ろし

高田という町は江戸時代になる前から続く町です。

京都もそうですが、昔は間口の広さで税金を課した経緯がありますから、高田の町も入口は狭くて奥に長い建物ばかりです。
いわゆる町家造り。

そこに2m50cmの雪が降ったら雪を下ろすところがありません。
さて、どうしましょうか。

そこで地元の皆様が行うのが一斉雪下ろし。

長屋スタイルの町家では雪を下ろす場所がありませんから、家の前の道路に下ろすのです。

これは昨日のニュース。
町のあちらこちで道路を止めて一斉に雪下ろしをしました。

で、どうなるかというと。

屋根の雪を道路に下ろしたため、道路が通れません。
つまり車は通行止め。

こうして事前に通行止めの情報をシェアして皆さん我慢です。
この後、この山のように積もった雪を「排雪」するのですが、きれいに雪が消えるまで2~3日かかりますから、その間車は通れないということになります。

どういうことかというと、病人が出ても救急車を呼べませんし、火事が起きても消防車は来ません。

皆さん我慢です。

これだけ雪を下ろしても雁木の下はこの状態ですから車は通れなくても人間様は通れます。
昔から続く生活の知恵ですね。

昨日の夜の街中。
大型のダンプが連なって排雪作業。
一晩中かかって下ろした雪を雪捨て場に運ぶのです。

で、今日の町中。

昨日と比べると下ろした雪が排雪されているのがわかりますね。

さて、私としては不思議なのがこれ。

このアイガーの北壁のようなジェラートはどうなるのでしょうか。

雪が降ったのは8日から13日までなんですが、2週間たっても町中のあちらこちらにまだ2m以上の雪山が聳え立っている高田の町中なのであります。

さてさて、今週金曜日からまた大雪の予報です。

いったいどうなることやら。

とりあえずガソリン満タンにして灯油も補給しておきましょう。