三方よし

木曽路はすべて山の中である・・・

という藤村よろしく、今夜の私の夕ご飯は、

「テーブルはすべて残り物である・・・」

毎日休みなく働いているのでありますが、週末がすぐにやって来る。
週末がやって来ると急行電車も走るし雪月花も走る。
今週末は最後の納涼急行と夜行列車で、長丁場なのでありまして、それに備えて今からご飯は軽めに、お酒は少なめにしておくという品行方正な性格なのであります。

ということで、今日はYAHOOニュースを書きました。

≪手を振って観光列車をお見送り≫  北海道の豪華観光列車と地域住民の新しいかかわり方

北海道網走市でJRを支援する活動を続けているMOTレール倶楽部のお話しですが、冬は流氷号、夏はロイヤルエクスプレスと、地域住民に呼びかけて自主的な活動をしているのです。

私はいつも考えておりますが、鉄道会社のような公共性の高い仕事というのは儲かればよいというものではありません。
利益追求に専念するといつぞやの西武秩父線のようなことになりかねません。
あの西武が地域を忘れて採算重視の姿勢をしたことを、今、大きな反省をしているわけですから、JRだって、もちろんトキ鉄だって、地域に愛されて必要とされる存在にならないと会社として存続できないと考えています。

去年に引き続き、今年もJR北海道が超豪華観光列車「ロイヤルエクスプレス」を走らせて、なかなか席が取れない状況のようです。
お一人様70万円~90万円もするコースのようで、それが満員ならばJRはウハウハでしょう。
乗っているお客様だって、そこそこのお金持ちでしょうし、豪華なサービスを受けられれば満足するでしょう。

つまり、「WIN & WIN関係」
というやつです。

商売を知らない人たちはこの「WIN & WINの関係」という言葉がお好きなようで、あちらこちらでよく聞きますが、私は違うと思っていて、なぜなら、売り手と買い手がHappyならば何よやっても良いというものではないからです。

今夜のタイトル「三方よし」というのは「売り手よし、買い手よし、世間よし」ということで、商売というものは売った買ったはもちろんですが、「世間よし」、つまり、世の中の役に立っていなければならないという近江商人の教えです。

だから、JR北海道だって豪華列車を走らせてお金儲けをしてお客様が喜ぶだけじゃだめで、地域の人たちにとってそういう列車が走ることがどのように見えているのかということが問われると私は考えるのです。

そんな時に、MOTレール倶楽部の皆さんが、地域住民に声をかけて、オホーツク海の絶景区間で列車に向かって手を振っている。

こういうことをやっているということは、このロイヤルエクスプレスは「Win &Win」ではなくて「三方よし」なんだろうなあと、そんな風に思ったのであります。

どうですか?
鉄道会社、乗客、地域住民の関係がよく見えるのではないでしょうか。

とまあ、そんなYAHOOニュースですが、よろしければどうぞご一読ください。

≪手を振って観光列車をお見送り≫  北海道の豪華観光列車と地域住民の新しいかかわり方

ということで、今夜の私の「木曽路Dinner」はこちら。

昨日のサーモンの残り
数日前の鶏チャーシュー
ちくわ
昨日のカニの残り
今朝のオムレツの残り
数日前のバケットの残り

単身赴任のお爺さんにとって、お財布にも、体にも、冷蔵庫にも優しい、「三方よし」なのであります。