高松と高知

四国に来ています。

JALのダイナミックパッケージで予約を取りました。
その時気づいたのですが、高松と高知で値段が全然違う。
東京から高松へ飛ぶよりも、東京から高知へ飛ぶ方が旅行代金としては1万円以上安い。
どうせ四国の中はフリー切符を買って乗り回すのでありますから、だったら高知にしましょうと高知便を予約したのが3月の中旬。

そうだ、着いたらレンタカーが必要になるから空港から駅までレンタカーを借りて乗り捨てよう。
そう思ってレンタカーを予約したのが4日ほど前。

昨日、レンタカー屋さんから電話がありました。

「明日のご予約についてですが、ご利用便は493便で間違いありませんか?」
電話の向こうで女性がそう言います。
レンタカーを申し込むときに到着便を記入する欄がありましたので、私がその便名を書き入れたのは間違いありません。

「はい、493便です。」
私がそう答えると、電話の向こうの女性は一旦呼吸を整えてからこう言われました。

「その便は高知空港到着便ですが。」

「?????」

「こちらは高松空港のレンタカーです。」

「えっ?・・・・」

頭の中が真っ白になりました。

しばらくたって、私は「大変申し訳ございません。お手数をおかけいたしますが、高知空港へ変更していただけますか? 」
そう言うのがやっとでした。

今でも自分が信じられません。
レンタカーの女性が不思議に思って電話をくれなければ、私は予約がないまま高知空港へ降り立っていたところでしたし、高松空港では私の到着を待っていたレンタカー会社の方に大変なご迷惑をおかけするところでした。

そうそう。
私は最初は高松空港に入ろうと思っていたのです。
でも、高知空港の方がツアー代金が安いので、高知に入ってから高松へ行こうと考えていたのでした。
でも、なぜかレンタカーは高松空港を予約しているという、大いなる勘違い。

高松と高知。

確かにややこしいかも。
私のように地図が頭に入っていて、何十年も前から何度もどちらにも来ている人間がわからなくなるということは、年取ったのかなあ。
いやいや、きっと、そういう人って他にもいるんでしょうね。
だからレンタカー会社の女性は電話をかけて教えてくれたのだろうし、きわめて事務的に変更をしてくれたのでしょう。

そう考えると、この間話題にした上越市と北陸新幹線だって同じようなもので、誰だって上越市に行くのは上越新幹線だって思うでしょう。まさか北陸新幹線だとは思わない。
まして北陸新幹線はこの間までは長野新幹線と言っていたのですからね。

ああ、ややこしい。

羽田と成田を間違えるなんて、そんなの当たり前だよね。

上野と京成上野とか、新宿と西武新宿とか、大手町なんていったいどうなっているんだ。
交通事業者はそういう所を当たり前と思ってはいけないのです。

と、思い知らされたのであります。

だったら龍馬空港とうどん空港と阿波踊り空港と坊ちゃん空港でよろしいのではないか。
これなら誰も間違えないぞ。


と、乗り込んだ飛行機はこんな感じでガラガラ。
高松便は知りませんが、これじゃあ経営が成り立ちませんね。
コロナがあと1年続いたら、皆さん万歳でしょう。

高知駅前ではこの3人がお出迎え。

今年は観光キャンペーンとか。
わたくし、個人的にはこの手の乗りは大好物です。

けん玉のお兄さんも高知の方のようですね。
高知県はいろいろ見どころ豊富ですよ。

でも、私の場合、そういう見どころにはまったく興味がなくて、わざわざレンタカーを借りて訪ねたのはココ。
列車じゃなかなか行けないもんね。
わずか10分ほどの滞在でしたが、久しぶりの訪問です。

新しくなった高知駅もなかなか優れもので、市電の路線を駅のすぐ前まで持ってきて、とても利用しやすくなっています。あっ、高知は市電じゃなくて「とでん」でしたね。

ということで、なんだかんだで本来の目的地である高松に到着したのであります。

なんだかややこしい四国の旅の道中です。