上信越道(信濃町IC-上越JCT)4車線化工事完成式典

今日は高速道路の上信越道(信濃町IC~上越JCT)の間の4車線化工事完成式典が行われました。

私は地元を代表する事業者として式典にお招きいただきまして参加させていただきました。

テープカットのVIPの皆様方と式典で御挨拶される花角新潟県知事です。

高速道路は日本の大動脈ですが、上信越道では今まで一部区間が片側一車線の対面通行でした。

日本海側と太平洋側を結ぶ重要な地点が私がいる上越市ですが、昔は国鉄が輸送の大動脈でしたので直江津が北陸、信越との分岐点として重要なポイントでしたが、今、こと物流という点で考えると高速道路が重要なルートになっているのは疑いがありません。
でも、その一部が片側一車線の対面通行という時代が15年以上も続いてきていました。
それが去年の暮れにやっと全区間で4車線化が完成したことを記念しての式典でした。

私は新幹線ができたから飛行機は要らないとか、高速道路ができたから鉄道は要らないと言った論調には同調できないと考えています。
なぜなら道路も新幹線も飛行機も、皆インフラだからで、それぞれに役割があるからです。
高速道路があるところにこれから在来線を作ろうという話ではありません。
今まで鉄道があったところに高速道路ができたり、今まで飛行機があったところに新幹線ができるのですから、私は両方あっても良いと思うのです。
なぜなら2つあればそれなりに使えるからです。

山陽新幹線ができれば岡山―東京間の飛行機は要らないと誰もが考えていました。
でも、阪神淡路大震災が発生し何カ月も新幹線が不通になったことで岡山県の皆さんは東京との直行便が飛んでいることの大切さを再認識しました。
昨年秋の台風で北陸新幹線の車庫が水没し運休を余儀なくされたことで、富山県や石川県の皆様方は東京との間に直行便が飛んでいることに救われました。

交通インフラというものはそういうものだと考えますが、その中で高速道路というのは今の時代、一番フレキシブルに対応できるツールです。
そう考えると、新潟県の上越地域に必要なのはもちろんですが、国の大動脈としてですから、日本の国にも必要なのです。

そんなことを再認識させていただいた一日でした。

鉄道、道路、航空と、それぞれ役割分担して地域発展、国の発展につなげていこう。特に忘れられがちな物流という点において、今後も地域の大切なルートとなる上信越道のフル規格での完成は、大きな意味があると思った一日でした。

思えば昭和40年代初めに建設することが閣議決定した高速道路が、50年以上の歳月を経てやっと開通したのですから悲願と言えば悲願ですが、こんなペースでしか物事が進まない国は世界から取り残されるだろうなあと思った一日でもありました。

新潟県の発展、いや、日本の発展を切に願っております。