並行在来線の会合

昨日は都内で並行在来線の会合がありまして参加してきました。

並行在来線というのはえちごトキめき鉄道のように、「新幹線ができるから、それまでの〇〇本線を地元の県や市がやりなさい。」というお国とのお約束で誕生した鉄道で、東北新幹線の開業でJRとしては不要になった東北本線を引き受けた岩手県のIGRいわて銀河鉄道、青森県の青い森鉄道、九州新幹線の開業で鹿児島本線を転換した肥薩おれんじ鉄道、北海道新幹線の開業で江差線を転換した道南いさりび鉄道、そして長野・北陸新幹線の開業で誕生したしなの鉄道、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道などの路線、えちごトキめき鉄道などの鉄道を言います。

県や道、地元が出資する第3セクター鉄道ですが、国鉄からJRになる時に引き継げないよと言われたいわゆる特定地方交通線とは異なり、新幹線の見返りとして地元が背負わされたような過去の経緯がありますから、何かにつけて大変なのであります。

何が大変かというと、つまり、以前は特急列車がバンバン走っていたかつての〇〇本線ですから、特急列車が走らなくなった現在では設備がオーバースペックで、例えばホームは10両編成が停まれる長さがありますが、走っている列車はせいぜい2~4両だし、ディーゼルカーが走っているのに電化設備を維持管理しなければなりませんし、1時間に1本なのに複線だったりと、まあ、何かにつけて重たいのです。

この会合の幹事を務めていただいておりますIRいしかわ鉄道の七海社長さんです。

こちらは特別講演をしていただきました福井鉄道の村田社長さん。
なんだかんだで皆さんとは旧知の間柄ですから、「お久しぶりです。」というごあいさつで始まりました。

それにしても福井鉄道さんはすごいですよ。
何がすごいかって、これですよ。

見てください。経営再建期間中の10年間で利用者数が右肩上がり。
これは地方鉄道では奇跡の数字なのです。

村田社長さんの経営手腕はすごいですねえ。
お話をお聞きして、ちょっと元気が出てきました。

国交省の方もお見えになられていてお話をお伺いしましたが、「国からのお金は出ません。期待しないでください。」と申し訳なさそうにお話されていました。
人間は相手に期待をすると不幸になる動物ですから、私は期待ということはしないようにしています。

七海社長さんと、「並行在来だからこそできることをやりましょう!」と意見が一致しました。

お会いすることができました皆様、ありがとうございました。

一夜明けて本日は

獨協大学で先生を務めさせていただきました。

もうかれこれ5年になりますでしょうか。
毎年この時期に1つ、講義をさせていただいております。
本日も200名ぐらいの学生さんの前でお話をさせていただきました.

主としてスライドを見ながらいすみ鉄道のお話をさせていただいたのですが、講義が終わったら2人の女子学生が教壇のところにやってきました。

1人の学生が、「私、御宿の上布施なんです。中学の時、大野荘さんで職場体験させていただいて、今、ホテルで働きたいと思って勉強しているんです。」

もう1人の学生が、「大多喜高校のイベントの写真に、うちのお兄ちゃんが写ってました!」

2人とも大喜びでした。

世間は狭いですねえ。

いつも思うのですが、獨協大学の学生さんは皆さん真面目ですね。
獨協大学だけじゃなく、今の大学生はちゃんとしてますね。
うちの末っ子の大学2年生もちゃんと学校へ行ってますからね。
私たちの学生時代とは大きな違いです。

そしてそして、

獨協大学から羽田空港へ。
一路最終便の機上の人となり先週に続き札幌に来ました。

明日は室蘭本線の観光列車です。
何しろ私が言いだしっぺですからね。
とても楽しみにしているのであります。

気温はマイナス5度。

さっび~お~!

カレンダー関係なく忙しい毎日を送っておりますが、おかげさまで楽しませていただいております。

皆様どうぞよい週末を。