深く耳を澄ませば、朝一番の汽笛・・・・
日本全国からお仕事をいただいて、いろいろなところを歩かせていただいております。
だいたい駅の近くのビジネスホテルが宿舎ですから、汽笛の音で眠りについて、汽笛の音で目が覚める。
幸せな瞬間です。
そういうホテルのすぐ隣にあるコンビニに入ると、たいていどこでも外国人がお客さん。
場所によっては店員さんも外国人ですから、どこにいるのかわからなくなる瞬間です。
さてさて、今夜は自宅を出てから3泊目、中国地方の地方都市に泊まっておりますが、今月に入ってから7泊目ですのでなんだかんだで2日に1度はお外で寝るいるわけですから、そろそろ還暦のお爺さんとしては、なかなかハードな生活です。
でもまあ、楽しいんですけど。
だけど、その旅の空の生活の中で、いただけないものが一つだけあるんです。
それがこれです。
今夜のねぐらもそうですが、日本全国どこへ行ってもたいていのホテルではこう書いてあります。
これってどうなんでしょうかね。
私は、基本的には飲みません。
いくらこう書かれていても、歯磨きぐらいは別ですけど、飲料水、あるいはお酒を割る水としては、水道水は飲みませんね。
自宅でも水道水は飲みませんから、旅先ではなおさらですね。
ましてホテルはビルですよね。
ビルの水というのはいったん最上階の水タンクまで上げられて、そこに貯められていた水が降りてくるわけですから、その水タンクがどういう管理をされているのかもわかりません。
だから、知らないところの水は飲まないんです。
もちろん水道水は日本全国どこへ行ってもきちんと水質が管理されていて、飲んでも衛生的には全く問題ありません。日本人ならそんなことは百も承知です。
でも、
「ここは水が合わねえなあ。」
寅さんだって言っていましたよね。
じゃあ、誰が飲むのでしょうか?
まあ、気にしない人は飲むかもしれませんし、日本人は、そういう気にしない人が何人かに1人ぐらい居るでしょうけど、外国人は飲みませんよ。
水道水が安全で、飲んでも大丈夫だって多分知っているとは思いますし、外国へ行っても日本と同じように水道水が飲めるところもたくさんありますけど、知らない土地でいわゆる生水は飲まないでしょう。
外国へ行ったことがある人ならご理解いただけると思いますが、たいていはホテルの部屋に入るとペットボトルに入った飲料水が置いてあります。
「どうぞお飲みください。」って。
もちろん無料です。
これが、海外旅行の常識だと思うんですけど、日本のホテルではよほどの高級ホテルでもない限り、飲料水は置いていない。
そしてトイレとバスルームに、「このお水は飲めます。」って書いてあるのです。
旅行者はどうしましょう。
日本人でも旅先で水道水を飲まない時代に、外国人旅行者がホテルに入って、「水道水は飲めます。」
つまり、「水道水を飲んでください。」ということですよね。
それが嫌なら自分で水を買って飲んでください。
外国人旅行者なら、そう言われているのも同じです。
自分が外国へ行ったらそうですが、外国人旅行者にとって、スーパーやコンビニに行って水を買うってことはかなりハードルが高いと思うののですが、でも、これがインバウンド時代の日本のホテルの常識なんです。
まあ、外国旅行をしたことがない人なら知らないでしょうけど。
でも、お客様は外国からの人ですから。
飲料水なんて今の時代仕入れベースで言えば1本30円か40円でしょう。
どうしてそれが置けなくて、インバウンドの時代なのでしょうか。
ということで私はホテルに泊まる時にはコンビニで飲料水を買って泊まります。
そしてコンビニに行くと、お酒だとかおつまみだとか、余計なものまで買ってしまうのです。
もし部屋に飲料水があれば、コンビニにも行かず、余計なものまで買うこともなく、平安な夜になっているはずなのに、です。
日本ホテル業協会の皆様、たとえ安価なビジネスホテルであっても、お部屋に1~2本の飲料水ぐらいは置きましょうよ。
それがグローバルスタンダードというものだし、それ以前に、おもてなしの「いおは」ではないかと感じております。
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