うちにもありました。

 

これが何だかわからない人が多い。

特に若い人はほとんど知らない。

と、ネットで話題になっているようで、「まあ、そうだろうなあ。」と思いつつ、「待てよ。そういえば。」と探してみたらうちにもありました。

 

 

スマホ(6S)と並べてみると大きさがわかると思います。

私のブログの読者の皆さんの約半分はスマホでご覧いただいていて、残りの半分の方がPCでご覧いただいているようですが、PCでご覧いただいているみなさんはお分かりでしょうが、スマホの方は知らないかもしれません。

 

これは紙コップです。

 

かつて、国鉄時代には新幹線や特急列車のデッキに冷水器があって、そのわきに備え付けてあった紙コップです。

開いて使うんですが、思い出すと、実に飲みにくいこと。

 

 

安定が悪いのでグラスに立ててみましたが、こんな感じで使うわけです。

揺れる電車の中で、冷水器からこれに注いで飲むのですが、まだペットボトルなどない時代には、水を買って飲むという習慣はなく、かといって車内の洗面所の水を飲むわけにはいきませんから、車内の冷水器はありがたいサービスだったのであります。

もっとも、この冷水器と紙コップがあるのは新幹線と特急列車と寝台車ぐらいで、各駅停車や急行列車のお客さんは、停車時間に駅のホームの水飲み場でお水を飲んだり、水筒を持って列車に乗ったりしてました。

 

当時はまだ蒸気機関車が走っていた名残が幹線の駅でもありましたから、今では想像できませんが、ホームに洗面台があって、鏡が付いていて蛇口がいくつもあるような給水設備があったのです。それはもちろん蒸気機関車の長旅で煤煙まみれになった顔を洗うためのもので、機関車が給水をするためにしばらく停車するような大きな駅には、たいてい洗面台があって、その水道の水を、鉄道のお客様はがぶがぶ飲んでいたのです。

 

今では想像できませんね。

 

 

ということで、一緒に保管してあった1975年のポケット時刻表と並べてみました。

奥にあるのは大衆食堂のテーブルの上でよく見かけたおみくじの機械。

 

たったこれだけでも、なんとなく昭和を感じられるのが不思議です。

 

ということで、本日で11月も終わり。

 

明日から12月。

 

年末に向かって、皆さん元気で行きましょう!