初詣にて

我が家は毎年成田山へ初詣をしています。
家から比較的近いので、さっ、と行って、さっ、と帰ってくるのですが、いつ行っても混んでますねえ。
1000年以上もお正月のお参り客が絶えない成田山は、私にとっていろいろ勉強になるところがたくさんあります。
だいたい、こういうところというのは口コミで広がるところだと思います。
もちろん昔からのところですから、メディアなどない時代には口コミしかありませんね。
でも、どうして毎年毎年こんなにたくさんの人がお参りするのでしょうか?
ご利益がなかったら、すぐに誰も来なくなってしまうのが口コミの世界ですから、きっと何らかのご利益を皆さん授かっているのでしょうね。
それじゃなければ1000年も続くわけがありません。
そして不思議なのが、意外にも若い人たちが多いということ。
いまどきの若い人たちという言葉は、おそらく1000年前の大人たちも言っていたのでしょうが、若い人に来ようと思わせる何かしらの魅力があるのだということになりますね。
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それにしても成田山(なりたさん)というぐらいですから実にアップダウンが多いお寺です。
そして、これも毎年思うのですが、全くバリアフリーになっていない。
一部に後付けでエレベーターは設置されているものの、階段の一段一段の高さも結構あって、お年寄りたちは難儀しながら登っています。
まあ、1000年も前の設計ですから、当時は修行の場所であったでしょうし、なかなかどうして、お参りすること自体が大変なことなわけですから、誰も文句を言う人もいません。
私は毎年思うのですが、「今年も無事にお参りに来ることができました。」、「この階段を今年も登ることができました。」と。
皆さんは初詣に何を託しているか知りませんが、私は毎年そう思って「よかったなあ。」とご利益を感じているのです。
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ところで、今年は他に回るところがありましたので、私は車で成田へ出かけました。
この時期の成田周辺は渋滞だし駐車場にも困るのですが、今年は「あれっ?」と思うほど、さっと駐車場に入れました。
その理由がこれ。お正月期間中の特別料金です。
つまり、いつもの倍以上を払わなければなりません。
だから、駐車場が空いていたのです。
「ああ、助かった。」と私が言うと、隣でカミさんが「人の足元を見るような商売はけしからん。」とのたまいました。
まあ、そういう気持ちはわかるけど、駐車場を探してさ迷い歩くことを考えたら、最善のポジションにさっと止められたわけですから、私はそれなりにお金を払う価値があると思うのです。
先日、通勤電車のグリーン車の話をさせていただきましたが、「グリーン車が連結されているのはけしからん。」という人も多いと思います。その理由は、たぶん、グリーン車の2両分を普通車両にすればもっと多くの人が座れるだろうというところにあると思いますが、実際にはどうかというと、同じ混雑の車両が増えるだけという現象になります。
だったら、グリーン車を連結することによって、疲れた時や具合が悪い時など、数百円から千円程度の料金を払うことで座って行かれる選択肢があった方が、サービスとしてはありがたいという考えもあるわけで、その時の懐具合と相談できるということはありがたいことだと私は思います。
もっとも、グリーン車というサービスそのものの存在が許せないという人もいるでしょうが、そういう人はきっとお金で選択肢を得られるという考え方そのものが感情的に許せない方だと思いますので、商売とかサービスということを論ずる手前の段階にいると思うことにしています。
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さてさて、なぜ私が車で行ったかということですが、それはもう1件初詣に立ち寄るためで、こちらの神社に出かけてきました。
成田市台方というところにある麻賀多神社です。
佐倉市内にも同じ名前の神社があって鉄道ファンの宮司さんがいらっしゃいますが、こちらは成田の麻賀多神社。
こういう時代ですから興味のある方はお調べいただければたくさん出てきますので、私は何も申しませんが、この神社は初詣以外の時でも私はときどきお参りにやってくる私なりの最強のパワースポットなのです。
ということで、今年は国吉の出雲大社にはじまり、3件も初詣をいたしましたが、「宝くじに当たりますように」などというお願いは私は絶対にしません。
どこでもお参りは「おかげさまで今年も来ることができました。」だけですから、バチは当たらないでしょう。
この新春も実に実りの多い初詣でございました。