朝日新聞デジタル 「各駅停話」

 いつもいすみ鉄道を取り上げていただいている朝日新聞デジタル。
先日もキハ28の車内での結婚式の様子をご紹介いただきましたが、この朝日新聞デジタルの「各駅停話」という記事があります。
いろいろな鉄道路線の各駅をご紹介いただくお話で、新聞記者が自分の足で集めたような話題がたくさん出ていてとても面白いのですが、この「各駅停話」に空撮があるんです。
実は、この空撮、今まで気づかなかったんですが、とても面白い。
何が面白いかって、前面展望撮影で日本中を記録している私として見たら、とにかく興味深いというか、「すごいなあ。」と思いながらポカンと口を開けて、じっくり見入ってしまいます。
朝日新聞デジタルの「各駅停話」はこちらです。
最近のUPは東武東上線。
皆様もぜひ大画面にして動画をご覧ください。
おそらくヘリコプターからの撮影でしょうが、1000フィートぐらいの高さで池袋から終点の寄居まで、ずっと上空から見た線路と街並みが映っています。
池袋を出て清掃工場の煙突をかわしながら北池袋、下板橋と進みます。
北池袋を出て東上線が大きく左未カーブするところは、今はマンションが立ち並んでいますが、私が子供のころはお米を貯蔵する食糧倉庫のようなものがありました。

▲ 下板橋駅 1972年5月
下板橋を出て、電車の車庫があるところは子供のころの私の遊び場で、セメント工場が2つ並んでいて、その中で電車を見ながら毎日遊びました。
大山はカーブの駅で、ハッピーロードの屋根が良く見えて、ずっと進むと成増の先で有楽町線が合流。
朝霞を過ぎる辺りから畑が多くなり始めて、朝霞台で武蔵野線と交差。
関東地区は自動改札の導入が遅れていて、中学生の時に武蔵野線が開業した時に初めて自動改札を見た気がしますが、うちから一番近い自動改札がある駅が朝霞台でした。
志木の手前にはうっそうとした雑木林の中を走る区間がありましたが、マンションの脇に見える木立がその名残でしょうか。
志木を出ると次の停車駅は鶴瀬で、小さな川に向かって下って行くまっすぐの線路を7800系のカステラ電車がモーターが擦り切れるほどの音を立てて疾走していました。
この辺りは広大な畑で、人家など見当たらず、おそらく東上線で一番スピードを出すところだったのではないかと思いますが、小さな小川に見えていた川の名前がそのまま駅名になった柳瀬川と、その次のみずほ台という2つの駅が中間にできて、マンションが立ち並ぶ全く違った景色になりました。
次の鶴瀬は駅前が薄暗い寂しい駅で、ホームに立つと暗い駅前広場に赤い屋根のケーキさんの灯りがポツンと点いていたのを覚えていますが、今は比べ物になりません。
新河岸を出ると右から川越線が寄ってきて、東上線の下をくぐって川越駅に入る手前にトンネルをくぐるのですが、今はその上が16号線になっているんですね。
そんなこんなで、この動画を見ているだけで、いろいろなことが次から次に頭に浮かんでくるから不思議です。

ちなみにこの空撮動画には「青梅線」もあって、終点の奥多摩駅まで全区間収録されていますが、この半ズボン少年の写真を撮影したのは奥多摩駅に入るところの踏切。私(半ズボン少年)が持っているオリンパス35のネガにはカーブの線路に並ぶ101系電車と貨物列車が写されていますが、この踏切の場所も動画から確認できました。
今から43年前の1972年4月の1枚です。

今、グーグルアースという優れものもありますが、各駅停話の動画は宇宙から見た写真じゃなくて空撮動画ですから、臨場感があってとても素晴らしいと思います。
今後、この朝日新聞デジタルの各駅停話「空撮編」は順次拡大していくと思いますので、皆様どうぞご期待ください。
ていうか、アクセス数は新聞社がダイレクトに把握して、どの記事、どのコーナーを充実させるかの判断根拠となりますので、ぜひ皆さん訪ねてクリックしてください。


ネガを整理していて出てきましたが、先日、大井川鉄道で見たC10-8を、中学3年の時に宮古のラサ工業という会社を訪ねた時の写真がこれ。
ナンバープレートで拓本を取っているのが当時の私です。
キミマロさんに言われますね。
「あれから40年」
です。
若者たちよ。
今から私の真似をしようとしても40年かかるのだ。
継続は力なりとは、こういうことなのです。