いすみ鉄道の仕事は鉄道輸送業です。列車を安全、正確に運行するのが本業です。
しかしながら、全国的に少子高齢化が叫ばれる中、ローカル線というのは本業である輸送業だけをやっていたのでは立ちいかなくなるというのが現実です。
同じように、ローカル線が走る沿線地域も、何の特徴もなく、今まで通りのやり方を続けていたのでは、近い将来消えてなくなる運命が待っています。
そういう現状を踏まえて、それでも頑張って生きていきましょうというのがいすみ鉄道のベースであり、沿線地域には、いすみ鉄道に共感して、一緒に伸びていきましょうという方々もたくさんいらっしゃいます。
いすみ鉄道では、そういう方々をビジネスパートナーとして育て、宣伝し、ステップアップのお手伝いをすることで、地域が一緒に元気になれれば、ローカル線として、輸送以外の点においても地域に貢献できると考えています。
今、いすみ鉄道では、一緒にビジネス展開していただけるビジネスパートナーを募集しています。
このビジネスパートナーの基本コンセプトはこのようなものとなります。
【ビジネスパートナーのコンセプト】
1:いすみ鉄道をツールとして考え、新しい使い方や別の次元の使い方を実践していただける法人、または個人事業主の方。
⇒「ローカル線はこうあるべきだ。」、「こういう商品を作ったらどうだ。」などのご意見をお持ちの方はたくさんいらっしゃいます。しかしながら、それをビジネスとして実践するプランまで落とし込める方はほとんどいらっしゃいません。いすみ鉄道で求めるのはビジネスパートナーであり、アイデアの募集ではありませんのでご注意ください。
2:いすみ鉄道とビジネスパートナー、そして地域社会という三方に利益をもたらすことができること。
⇒商売を研究している学生や先生方が最近よく使う言葉に「Win・Winの関係」というのがありますが、いすみ鉄道ではこの「Win・Winの関係」よりもさらに上を目指しています。それが「売り手よし、買い手よし、世間よし」という「三方よし」です。これは商売の原点といわれる近江商人の考え方を踏襲するもので、自分たちが活動してお互いに利益を出していくことが、世の中の役に立つということが大前提となります。ローカル線を通じて地域社会に貢献できることが、いすみ鉄道でのビジネスパートナーには求められます。
3:ご自身でビジネス展開できる技量やスキル、能力をお持ちであること。
⇒ご自身のご商売をいすみ鉄道と結び付けていただくのが、一番わかりやすいと思います。以下、すでにいすみ鉄道のビジネスパートナーとしてご協力いただいていらっしゃる方をご紹介いたしますが、ご自身の夢や活動目標などの「ゴール」が、いすみ鉄道と同じ方向性であり、沿線地域だけでなく、広く日本全体に貢献できるというのも一つの形だと考えています。いすみ鉄道でそれを実践していただくためには、ご自身で資金をご準備していただくことも含め、事業の計画性や実現可能性が求められます。
4:沿線地域外でも構いません。
⇒いすみ鉄道を使って考えられるビジネス展開は無限大です。沿線地域だけでなく、大都市や全国的なビジネスに結び付けていただくことも可能です。皆様方の頭の中のスケールに合わせたビジネスを繰り広げていただくことで、いすみ鉄道と沿線地域が元気になることでしたら、どんどん実践していただきたいと思います。
大まかなコンセプトは以上の4点です。
ビジネスパートナーのお申し込みは、いすみ鉄道社長宛にご自身がお考えのプランの簡単な企画書、自社のプロフェール等をお送りください。
なお、ビジネスパートナーとしてビジネス展開をしていくに当たり、いすみ鉄道から「契約金」等のお支払いを求めることはありません。ビジネスを行うに当たり、開業資金、運転資金などはご自身でご用意ください。
【すでに活躍しているビジネスパートナー】
レストラン「ペシェ・アズーロ」 池田征弘さん。
千葉県茂原市でレストランを営む池田シェフです。現在、いすみ鉄道の「伊勢海老特急」イタリアンコースでお料理を提供していただいております。
池田さんがいすみ鉄道のビジネスパートナーになられたきっかけは、いすみ鉄道社長である私の講演会にご参加いただいたこと。そこでいすみ鉄道のコンセプトをご理解いただき、レストラン列車のご提案をいただきました。
池田さんはイタリア料理のシェフとして、大原漁港など近隣で揚がる伊勢海老やアワビ、サザエなどの素材を吟味し、それをいすみ鉄道の車内で提供することで、地域の産物を全国に広めるという大きな貢献をしていただいています。また、最近ではマスコミ等にもたびたび登場するなど、シェフご自身が有名人となって、ご自身の経営するレストランも繁盛してきているようです。
Wedding & Party Factory 代表 内野美佐さん
Wedding や Partyを通じて地域に役立つ活動をされている内野美佐さん。
先日、いすみ鉄道のキハ28を使って行われました「ローカル線&レストラン・ウエディング」を企画運営いただきました。
内野さんは九州のご出身で10数年前にこの地域に移住された方ですが、いわゆる「よそ者」の視点でいすみ鉄道沿線の地域をご覧になることで、様々な気づきや可能性を発見できるのだと思います。今回は列車を使った結婚式でしたが、結婚式ばかりでなく、様々なパーティーなども企画できると思います。日本人は、パーティーが不得意な国民と言われていますが、例えば結婚7周年記念とか、大学卒業10周年記念とか、理由をいろいろつけて、みんなで集まって「非日常体験」する楽しさは格別ですし、それは何もホテルなどの宴会場でやらなくても、このようなローカル線の車内であったり、駅の原っぱであったり、牧場の中であったり、いすみ鉄道沿線地域の眠れる資源を活用することで、地域も一緒に元気になれればというのが内野さんの活動コンセプトです。
<業務内容>
*クレイアーティストによる
ウェディング装飾アイテムをデザイン製作(クレイアート:粘土細工による工芸品製作)
*外房エリアでのウェディングプロデュース
(いすみ鉄道、高秀牧場、海、里山等)
ウェディングで地域活性を目指す
*手作りの楽しさを次世代に残す
ワークショップを多数開催(受講生のべ2500人)
こどものためのボランティアワークショップも開催
ここにご紹介するお二人はいすみ鉄道沿線地域にお住いで活動されていらっしゃる方ですが、都内などいすみ鉄道から離れたところの会社や個人事業主でもビジネスパートナーになることは可能です。
(例)
・いすみ鉄道商品を自分の経営するお店で販売していただく。
・いすみ鉄道居酒屋を都市部で展開し、「いすみ鉄道」の名前を使って集客し、夷隅地域の食材、お酒などを提供することで地域貢献していただく。
などなど、展開は無限大です。
どうぞ、いすみ鉄道のビジネスパートナーとして活動しませんか。
皆様のご応募、ご提案をお待ちいたしております。
連絡先
メールアドレス mail@isumirail.co.jp
または郵送で。
〒298-0216
千葉県夷隅郡大多喜町大多喜264
いすみ鉄道株式会社 ビジネスパートナー募集担当
ビジネスプランは上記コンセプトに沿ったもので、実現可能なものであれば、弊社より打ち合わせ等のご連絡を差し上げます。
コンセプトに合わないものや、アイデアだけの応募につきましては、お返事できない場合もございますのでご了承ください。
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