今日は信楽高原鉄道に来ました。

今日は信楽高原鉄道に来ました。
信楽高原鉄道は2013年の水害で橋梁が流されたり、路盤が崩壊したりと大きな被害を受けました。
あの時は、「もうだめか。」と思った方も多いのではないかと思いますが、1年後の2014年暮れに奇跡の復活を遂げて、列車が再出発しました。
大雨などの災害で昨日まで元気に走っていた列車がある日突然動かなくなるのは、よくある話で、実はつい最近も北海道の日高本線が不通になる事態が発生しています。そういう時はJRだって直そうかどうしようか考える時代ですから、第3セクター鉄道のような弱小なところは、そのまま廃止になってもおかしくありません。
そういう時代の中で、信楽高原鉄道は全線復旧して動き始めたのですから、私は、この鉄道に力強さを感じるわけです。

信楽焼の里を走るタヌキ列車。
この鉄橋が大雨で流された鉄橋です。

この駅は雲井という名前の駅で、国鉄時代には駅員さんがいた駅です。
トイレなんか本当に昭和を感じる鉄道模型に出てくるような感じです。
でも、きれいに清掃が行き届いているんですね。

実は、この駅は、皆様よく御存じの松本清張の「砂の器」という小説が、2012年のスペシャルドラマとしてリメイクされた際に、木次線の亀嵩(かめだけ)駅としてロケに使われた駅で、その説明書きが、駅舎の中にありまして、よく見ると、鉄道会社がまとめたものではなくて、地元の行政が作って駅に掲示してあるんです。
そして壁には、

こんなことが書かれていました。
地元の皆さんの応援ですね。

ホームに上がって線路を見ると、やっぱり枕木オーナーをやっていましたが、こちらも良く見ると、地元の自治区単位でいくつものオーナーさんがいらっしゃるのです。遠方のファンの方々だけじゃなくて、地元の人たちが、何とか残したいと努力しているのです。
これがローカル線を大切に守るということの基本なんですね。そして、その基本をきちんとやっているわけです。
こういう地域だから、信楽高原鉄道は災害からわずか1年で奇跡の復活を遂げたんですね。
だから、こうして時々やってくると、とても勉強させられるのです。
「俺たちはお前さんにこの鉄道を任せてあるんだから、赤字になったらお前の責任だ。」
なんてことを言っていると、狸さんたちに笑われてしまうのです。
ポンポコポ~ン!