5月5日、子供の日のいすみ鉄道

昨夜、システム変更を行い、ブログの形式が変わりました。皆様、今までと違って少し見づらくなっているかもしれませんが、慣れるまでしばらくの間ご辛抱ください。
昨日、5月5日はレストラン・キハをお休みして、子供たちにたくさんの思い出を作ってもらう企画をしました。

列車の中にはアテンダント手作りのこいのぼりの折り紙を飾り、おじいちゃんとお孫さん、お父さんと息子さんなど、たくさんの子ども連れで賑わいました。
また、一部の列車では、子供の日のプレゼントとして、ご乗車記念に「いすみ鉄道もなか」をプレゼントいたしました。もちろん、大人にも差し上げました。大人になると、みなさん難しい顔をして、難しいことばかり考えていますが、昔はみんな子どもだったわけで、その頃を思い出して無邪気になってもらおうという思いです。乗り合わせた大多喜高校や大原高校の生徒さんたちも、思いがけないもなかのプレゼントに笑顔を向けてくれました。
 
キハには私自ら乗り込んで、幕の内弁当やいすみのタコ飯、里山弁当の販売を行い、用意した40個を完売しました。
800円のオーソドックスな幕の内弁当ですが、いすみ米を味わえるおいしいお弁当です。
 
また、昨日は一般社団法人シングルマザー支援協会(横浜市)のお母さんと子どもたちをご招待して、1日、いすみ鉄道を楽しんでいただきました。この活動は、去年から行っているもので、働きながら一生懸命子育てをしているお母さんたちとその子供たちに、楽しい思い出を作ってもらおうという企画で、今回で3回目。5組13名の方々がご参加されました。いすみ鉄道の列車に乗って、駅弁を食べて、原っぱで遊んで、ポッポの丘に行って、夷隅を満喫していただきましたが、皆さん大喜びで、子供たちにとっては良い思い出になったと思います。
 
働くお母さんたちは、なかなか子供を旅行に連れて行ってあげることができないでしょうし、かと言って、ゴールデンウィークにどこかへ連れて行ってあげたいというのも本音だと思います。だから、いすみ鉄道としては、少しでも力になれればという思いと、いすみ鉄道のようなローカル線が大切な思い出となる子どもを一人でも多く育てて、次の時代の日本に送り込むことが、将来の日本にとって必要だと考えているからです。
いすみ鉄道はいくら頑張っても経営的にはなかなか厳しいものがあります。私が車内で駅弁を売ったとしても、売店の売り上げが去年より上がったとしても、レストランが満席になったとしても、そんなことでは経営がウルトラC的に良くなるわけではありません。
でも、企業の社会的な使命として、こういう活動もしていくことが重要だと考えていますし、そういうことは大儲けしている企業だけがやればよいというものではないと思います。余裕ができてから支援をするのではなくて、余裕がなくても支援をしていく姿勢が大切なのではないでしょうか。いつも、多くの皆様方からご支援をいただいているローカル線としては、このように考えて行動しているのです。
 
ポッポの丘の村石社長さんが、子供たちのために183系の汽笛を鳴らしてくれました。
懐かしい房総特急の独特な汽笛の音が、いすみの山にこだまして、消えていきました。
皆さん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしになられましたか? 明日からはまた仕事に戻りますね。
私にとっては5泊6日のいすみ鉄道勤務が、あっという間に終了しました。
明日は滋賀県に出張です。
さあ、明日からまた頑張りましょう。