お江戸詣でで気づいたこと。

ここ数日、都内めぐりのようにあちらこちらを歩き回りました。

 

そして、今更ながらのように気づきました。

 

東京は外人ばかりです。

 

でっかいスーツケースをゴロゴロ引いている姿や自動改札でつっかえて人だかりができているのは日常茶飯事。

快速電車のグリーン車に知らん顔して乗っていて、車内改札で「オー、マイミステイク。」ってのはどう見ても確信犯だね。

それよりもすごいのが、居酒屋さん、コンビニ、レストラン、駅の弁当売りにまで働いている人は外人ばかり。

たぶんほとんど中国人みたいだけど、駅のホームのニューデイズでネパール人のような人が働いているのには驚いた。

デパートの客単価3000円ぐらいのレストランでもウエイトレスは日本人じゃない。

この間までせいぜい牛丼屋さんかコンビニぐらいだったけど、かなりいろいろな部分にまで外人が働いているのに気づきました。

 

その理由は人手不足ですか。

 

少子化ですから学生の数も減っている。

外食産業を支えていたのが一昔前なら学生やフリーターだったけれど、景気回復の影響か、最近では外人が多くなってきていて、特にチェーン店で見かけることが多いような気がします。

ニューヨークへ行けば昔からタクシーやバスのドライバーは英語が通じないような人が多かったし、レストランにもそういう人がたくさんいましたが、日本もついにそういう時代に入ったという感がありますね。

 

世はダイバーシティー(多様化)の時代ですから、私は別に外国人が働くことにどうのこうのと言うつもりはありませんが、こうなってくると、やはり、鉄道なんか廃止にしたって高速バスで十分だとか、貨物列車などなくても高速道路を作ればそれで良いという時代ではないということだけは確かなようで、このままそういうことを今までと同じように追及していくと、弱いところ、誰も働きたくないところから人がいなくなりますから、それは都会のきつい仕事というわけではなくて、地方都市の灯が消えて行くというのとになるのだと思います。

なぜならば、高速バスや長距離トラックを運転する人がいなくなるからで、建設事業に従事する人もいなくなるし、すでに漁業や農業には多くの外国人が従事していますから、働く人もいなければ運ぶ人もいない状況になるわけで、そうなったら地方都市は維持していかれないからなのです。

 

昨日今日と、この国の偉い人とお話させていただく機会がありましたが、立場は違うお二人が同じことをおっしゃられていました。

 

「このままでは田舎の町が消えます。」と。

 

田舎にいると、自分の町のことだという感覚は持ちにくいんですが、やはり、間違いなく、今、皆さんが住んでいるその町が、がけっぷちの境目に来ているのだと思います。

 

やばいなあ。

 

私は日本中のローカル線と沿線地域を歩いていますが、どこへ行っても、わかっていないならまだしも、わかっているのに何もしない人たちも多いからね。

 

「私は忙しいんです。」

 

二言目にはそう言うわりには、実際には何もしない方々が、日本全国どこの田舎にもたくさんいるのがとても気になるのです。

 

後になって振り返ってみると、今がその時だった、ということがきっとわかるのだと思います。